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2ヶ月でプロジェクトマネージャーに受かる方法

情報処理技術者試験のプロジェクトマネージャー(PM)にうかりました。自分が何をやってきたのかを振り返るために記録を残しておきます。「PM 勉強法」等で調べればその手のサイトはわんさか出て来ますが、ご参考になれば。

はじめに

社会人8年目。昨年の春に、データベーススペシャリストに受かったため、今度は論述形式の資格に挑戦しようと思いました。春であればプロジェクトマネージャーかシステム監査が該当しますが、システム監査はさすがにちょっと厳しいかな、、、と思ったのと、仕事柄、上流工程で案件回すことのほうが多いので、実務に近いPMを狙うことにしました。

なお、昨年の秋はプライベートで忙しかった(結婚式とか)ため、そもそも情報処理技術者試験を受けませんでした。

計画

キッチリとした計画は立てていないですが、ざっと以下のような感じで進めました。

  • 2月下旬~3月中旬:通勤時間や移動時間を利用して、午前2の問題を大体解けるようにする。
  • 3月上旬~3月下旬:主に土日を利用して午後1の過去問を解いて問題の傾向やボリューム感を掴む。午後2の論文も問題集の答えを参考に、下書きを作成する。
  • 4月上旬~試験直前:基本的には午後の勉強中心。午後1について過去問自己採点で6割は超えている状態にする。午後2は論文のネタを反芻し、ある程度どの傾向の問題でも論文に落とし込めるようにする。午前2も軽く復習して、7~8割解ける状態にする。

試験までの間に新居の引っ越しなどでドタバタしたりもしていたので、常に土日を勉強に割けていたわけではないですが、トータルで過去問は4~5回分くらい解きました。平日でも早く帰れた日は午後1の1問分だけ解いたりするなど、そのあたりは自分のペースに合わせて勉強を進めました。午後2の論文の下書きはトータル4本分作成しました。

参考書

使った参考書は以下です。データベーススペシャリストに受かったときも同じ参考書を使いました。色んなサイトで紹介されていますね。

情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2018年版

情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2018年版

 

データベーススペシャリストのときも記載しましたが、この参考書の良いところは過去問の解説pdfが10年以上にわたってダウンロードができることです。とりわけ午後問題を解いていくのにはサンプル論文もその分あるため、非常に有用です。他方、知識面に関する内容はこの本は薄いのですが、プロジェクトマネージャーそのものとして必要な知識はそこまで多くないため、これで十分です。

なお、午前2については以下サイトのみで勉強しました。

情報処理技術者試験の勉強をやり直し −ITパスポート、情報セキュリティマネジメント、基本情報技術者、応用情報技術者、高度試験の過去問題の解説−

戦略

午前1は免除だったため、午前2、午後1,午後2について書きます。

午前2は全部4択なのと、一部は過去問からも出題されるため、とにかく過去問を解きまくって7~8割は確保できるようにしました。午前2は全部で25問。そのうち20問はPMに関する問題、5問はIT全般的な問題となっております。前者は本丸となるPM関連の問題なので、分からない問題は必ず腑に落ちるまで調べて理解するよう努めました。が、後者についてはどういう問題が出るかわからないので、過去問解いているときはあまり深追いせず、この箇所は半分くらい解けたらいいなくらいで勉強していました。

午後1について、とりあえず過去問を解いてみてどういう傾向があるのか、その時点で自分はどれくらい点数が取れるのかを確認しました。
DBスペシャリストの勉強をしたときは最初2割くらいしか取れていなかったので、今回もそれくらいかなと覚悟をしていましたが、自己採点をしてみると4~5割くらいの感覚で思いの外点数が取れている印象でした。プロジェクトマネージャーともなると国語の問題として解けるものがあったり、普段の仕事でもある程度上流工程で近いことをやっているため、なんというか、「これ、いつもやってることじゃん」という感触を覚えました。そのため午後1はこれといった特別な対策を立てるというよりは、過去問を4~5年分解いて問題慣れすれば合格点は行けそうな手応えでした。

そして鬼門が午後2です。そもそも論文なんぞ学生時代から振り返っても書いたことなく、何を書けばいいのかサッパリというのが正直なところでした。すでにPMを持っている会社の同期にアドバイスを求めたところ、「小説家になった気分で書くとよい」というとてもありがたい助言をいただきました。
とりあえずは過去問とその答えを読むことで、どんなものを書けばいいのかを確認することにしました。

どの過去問のサンプル論文も、書き出しは「私はXXX業界の企業向けにシステム開発を行っているA社のプロジェクトマネージャーである・・・」といったもの。これってよくある「僕はいたって平均的な高校生。ある日、遅刻しそうになったからパンを咥えてあわてて登校したら曲がり角で女の子とぶつかって・・・」という三流小説と同じじゃないか
サンプル論文を読んでいくうちに確かにこれは小説家になった気分で創作するような書き方をすれば論文いけるな・・・という感覚に陥りました。最初、同期には「なんつーアドバイスするんだよ・・・」と思いましたが、案外的を射たアドバイスでした。

とはいえ、記載内容のすべてを創作・フィクションとするのではなく、ある程度自分の経験をベースとすることで論文のストーリーの軸をぶらさないようにしました。また、過去問の傾向や自分の経験を照らし合わせて、品質管理、スケジュール管理、スコープ管理あたりに重点を置くこととしました。それ以外の要員管理やコスト管理、調達管理関連などは実務としての経験も乏しいので、その手の問題は無視することにしました。

経過

2月下旬~3月上旬:そろそろ勉強始めなきゃ、ということでまずは午前2の過去問を解いていくことから開始。元々持っている知識や、4択の消去法でなんとなく分かる問題もあるため、多分この時点でほぼ6割の正答率だったと思います。あとは専門用語などを適宜ネットで調べて午前問題に対する知識を蓄えました。

3月上旬~3月下旬:午後の過去問をちょくちょく解いていきました。
午後1は上述の通り思いの外点数が取れたことに加えて、誤った問題についても、参考書の解答を読めば「そりゃそうだよな」という感覚で、特に解答自体に対する疑問も覚えませんでした。ただ、気になったのは解答の記載粒度でした。自分の解答の傾向として、記載していること自体は間違いではなくても、内容が細かすぎるということがしばしばあったので、そのあたりは過去問を何度も解くことで塩梅を掴んでいきました。

午後2はとりあえず論文のネタ出しをしました。過去問の解答を参考にして、自分の体験をベースにして論文を作成しました。作成した論文はGoogleドライブに入れたので共有します。恥ずかしいですが、これから受ける人の参考になれば…。

PM論文 - Google ドライブ

4月上旬~試験直前:午後1は安定して6割前後の点数が取れる感触になりました。午後2の方ばかり勉強していると、午後1の感覚が衰えてくるので、適宜午後1の勉強も挟むことを意識しました。また、午後2は本番を想定して、時間を図りながら手書きで1回分の過去問を解くことをしました。初めて論述系の試験受けるのであれば、リハーサルとしてやったほうがよいと思います。

試験当日

午前1は免除だったのでゆっくりと会場入りしました。

午前2は特に問題なし。7割は取れている感覚はありました。

午後1も特に問題は感じませんでした。過去問をきっちりやっていれば解ける、という感覚でした。6割は確実、もしかしたら7割いっているかも?と思うくらい、結構手応えは良かったです。

午後2が鬼門でした。過去問とちょっと傾向が違う。いや、違うというよりは、平成20~26年くらいまでは安定して品質管理関連やスコープ管理の問題が出ている印象でしたが、ここ3年くらいはそういったお決まりの問題が出されず、ちょっと捻った傾向でした。それがそのまま今回も引き継がれて、捻った問題が出された感じです。

具体的な内容をざっくり要約すると、「本番稼働間近で問題が発生し、このままではリリースが間に合わない。さてどうしますか?」というものでした。ある意味スコープ管理とか優先順位整理に基づくスケジュール調整の話に繋げられるのかな、という感触です。一応午後2の勉強をしていく中ではそういったひねり系でも対応できるように、論文の構成や元ネタの整理はしていたので、全くネタが思い浮かばないという事態は避けられました。

論文の一字一句はほとんど覚えていませんが、試験当時に書いた構成のメモはこんなんでした。

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当時の自分は多分こんなストーリーを考えていたようです。字が汚くて解読に苦労しました。

プロジェクトの特徴:昔から続いているレガシーなシステムのため、保守が大変、有識者がいない等色々と問題を抱えていてすでにやばい香り。

本番稼働間近で発生した問題:受け入れテストで性能劣化発覚。バッチ処理が使い物にならん!稼働日までにこの性能問題を解決することは無理。

問題を解決するための代替手段:バッチ処理による自動データ作成ではなく画面入力等による人力でのデータ作成でしのぐ、もしくはバッチ処理が遅くても問題ないようOKをもらう。

最終的な問題解決:性能問題の解決は保守フェーズで半年以内で対応。

評価:本番には影響出さずに済みましたやったー。

改善点:性能問題に関するリスクを早い段階で打ち取れる施策をプロジェクト計画として盛り込むよう、開発のフローを改善すれば再発しないんじゃね。

よく言われることですが、解答はPMの観点として記載しなければなりません。今回の解答にあたって、性能問題発覚云々書きましたが、「SQLのwhere条件が・・・」とか「サーバのCPU使用率が・・・」というような詳細な作りの話は一切書いていません。なので、改善点についても、具体的な作りをどうこうするのではなく、PM視点(プロジェクト運営)としてどういう対策を講じる必要があるか、という観点で記載しています。実務では作りの話にも踏み込んで分析・改善しますが。

上記のメモをベースに、同期のアドバイス、小説家になった気持ちで頑張って解答用紙を埋めていきました。なんとか最後まで書ききったものの、最後で最大の問題が発生。字数が足りない。
具体的に字数が足りないことでどれだけ影響するのかはわかりませんが、問題の要件を満たさないので減点は間違いないでしょう。仕方ないので、とってつけたようなエピソードを無理やり追記しました。なるべく問題・解答と整合性が合うようにはしましたが、客観的に読めば脱線丸出し。これがどう転ぶかが不安材料でした。

結果

冒頭記載の通り、無事、合格しました。点数は以下のとおりです。
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午前2,午後1と手応え通り。午後2も無事に通過して一安心です。他のサイト等でも言われていますが、参考書の答えとなっているサンプル論文は100点に近いものばかりなので、あのレベルに達しなくても案外受かるようです。上述の通り自分もとってつけたようなエピソードを入れたりしたので、多分合格圏のボーダーだったのではないでしょうか。

トータルの勉強時間は記憶ベースの超概算ですが、午前問題:4~5時間くらい、午後1:2時間×過去問4~5回分で10時間くらい、午後2:2時間×過去問4回分で8時間くらい。合計20~25時間くらいだと思います。これが多いか少ないかは何とも言えないですが、ある程度上流工程で案件を回す経験があれば、案外いけるのかなぁと思っています。国語力で解ける問題もあるので、もしかするといわゆるシステム開発のプロジェクトではなくても、何らかのプロジェクトものを回したことがある人なら受かるかもしれません。

これで高度情報処理技術者はDBとPMを獲得しました。
次の情報処理技術者試験は秋に控えていますが、コンプリートを目指しているわけではないので、そもそも受けるかどうかをまだ決めていません。今回の経験を踏まえて、受けるのであればなるべく実務に近いもので受けたいですね。