5日目。フィレンツェ最終日です。この日にローマに戻ります。
1~4日目は以下から。
s-tkmt.hatenablog.com
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- ウフィツィ美術館
- サンタ・クローチェ大聖堂
- メディチ家礼拝堂
- 引き続くトスカーナ料理
- 中央市場(メルカート・チェントラーレ)
- Rome Cavalieri, Waldorf Astoria Hotels & Resorts
ウフィツィ美術館
この日はこんな感じで、主に行けてなかった場所をぐるっと回りました。
さて、まずは予約していたウフィツィ美術館に向かいます。ここは目玉作品いっぱいの美術館です。
この写真だと全然人が映っていませんでしたが、入り口付近には入場待ちの列ができていました。アカデミア美術館ほどの長さではありませんでしたが、朝一からでも並ぶレベルのようです。我々は予約をしていたのでこの列を横目にしてスムーズに入館。
作品の解説ができるほどの教養はないのでそのあたりは他のブログや本に委ねますが、ボッティチェッリの『プリマヴェーラ』、そして『ヴィーナス誕生』の2大代表作のモノホンや、ラファエロの『自画像』や『ひわの聖母』といった、「あ、これ俺でも見たことあるわ」という作品が次から次へと見ることができました。ただし、だんだん感覚が狂ってきて、見たこと無い作品のはずなのに過去に見たことがあるような錯覚も覚えました。普段そんな美術作品を見ないので、いざこうやって大量の作品を見てしまうともう何がなんだか混乱しているようです。
そして一番の目玉であるレオナルド・ダ・ヴィンチの『受胎告知』はかなり奥まったところにありました。ボッティチェッリの作品は美術館の最初の方に回るエリアにあったためわりと人が集っていたのですが、受胎告知ゾーンまで来るとほとんど人がおらず、ゆっくり、そして静かに鑑賞することができました。
ウフィツィ美術館から見えるポンテ・ヴェッキオ。前日夜に大雨が降っていたのですが、この日は非常に天気に恵まれました。
サンタ・クローチェ大聖堂
ウフィツィ美術館の後はサンタ・クローチェ大聖堂なるところまでやってきました。
この聖堂は、ミケランジェロ、ガリレオ、マキャヴェッリ、ジョヴァンニ・ジェンティーレ、ロッシーニといった有名なイタリア人たちの埋葬場所ということです。ウィキペディアより引用しました。
サンタ・クローチェはSanta Croceというスペルですが、軽く調べた限りいわゆるクリスマスのサンタクロースとは多分関係ないです。
でか!!!!いや、外観からしてでかいんですが、中に入ると改めてスケールの大きさに驚きます。フィレンツェはローマほどの豪華絢爛な建物は無く、全体的にこじんまりとしていたため、久しぶりにでかさに圧倒されました。
えーっと、確かこれがミケランジェロの墓だったかな…。
作曲家、ジョアッキーノ・ロッシーニの墓。ロッシーニの墓があるとは事前情報で知らなかったので、思わぬ収穫です。といっても、墓見て何かするわけでもないのですが・・・。なお、ロッシーニのオペラは序曲しか聴いたことありません。セビリアの理髪師序曲が好きです。
メディチ家礼拝堂
さて、この旅も5日目にさしかかり、かなり体が疲れていました。相変わらず平均2万歩というハードな運動を強いられていたことが、ここにきて堪えてきました。わずか20~30歩あるくだけでヘトヘト、座り込んでしまうという、老人もびっくりの体力の低下具合でした。そんな感じで休みながら歩いている時に次なる目的地として選んだのは、君だ!メディチ家礼拝堂!
もともとはそこまで興味がなかったのですが、トリップアドバイザーを見るとかなり評価が高かったので気になって行くことにしました。
入り口はこんな感じです。何の変哲もない入り口です。ふーんという感じ。ところが中に入ると…
うぉ!これまたなんか静謐ですごい空間だぞ!!!!この時、一部工事中だったりしていましたが、それでも十分すごい場所です。
引きで撮ったらこんな感じ。いかにスケールがでかいかがよくわかります。こんなところで礼拝していたとは、メディチ家、とんでもねーやつだ・・・。イタリア、特にルネサンス期の優れた芸術が生み出されたのも、メディチ家がパトロンとなって数々の芸術家にブラック労働させたおかげ!ありがとうメディチ家!
それ以外にもメディチ家が礼拝に使っていたような器具等も展示されていましたが、そのあたりは適当にスルー。
引き続くトスカーナ料理
さて、昼ごはんです。ここでもトスカーナ料理を満喫するしかありません。
メディチ家礼拝堂近くのレストランに入りました。
生ハム。かなり乾燥していますね。
いや~、昼から飲む酒はうまい!!ビールってなんでこんなに美味しいのでしょうか。
そしてこれ、パッパ・アル・ポモドーロ!!
端的に言うと、イタリア風のパン粥です。カチカチのパンをちぎってちぎってトマト煮込みにする料理です。Twitterで知人より勧められたため、注文してみました。酸味の強いトマトで煮込まれたパン、まさにおかゆ!パンをこういう食べ方することはなかなか無いので非常に新鮮でした。めちゃうまいです。勧めてくれた知人に感謝!
こちらはトリッパ。昨日食べたランプレドットは牛モツの白ワイン煮込みでしたが、こちらはトマト煮込みです。これまたうまい牛モツ煮込みで、酒好きにはたまりません。赤ワインに合いそうな味でした。こういったイタリアンも日本でも食べたいですね。
その後、陽気な店員さんに押し付けられて勧められてデザートやら食後のカプチーノ(コーヒーを注文したのになぜかカプチーノがきた・・・)を堪能し、大満足な昼食でした。観光地価格でちょい高めだったけど。
中央市場(メルカート・チェントラーレ)
さて、昨日の夜に行った中央市場があまりに気に入ってしまったので、また行くことにしました。昼ごはんはすでに食べてしまったので、1Fの食材売り場で色々買うことにしました。
いや~、こういう雰囲気いいですね。アジアの国の市場も好きですが、ヨーロッパの市場もたまらんです。市場をめぐる旅に出たい。
肉!さすがトスカーナ。ソーセージいっぱい。どれもうまそうです。でけーな。
こちらは少々グロいですが、豚の足やらなんやら。肉料理が発展しているため、いろんな部位を使った料理があるんでしょうね~。
さまざまなドライフルーツ。色とりどり鮮やかです。お土産にも良さそうですね。買いませんでしたが。
こちらはスパイスとかハーブとか。自分たち用のおみやげとして3つほど購入しました。日本語で使い方を説明した紙を渡してくれたり、「シンクーパック?」と言って、真空パックに詰めてくれたりと、店員さんがとてもいい人でした。やっぱり信じられるのは純粋なイタリア人。店員が移民だったら間違いなく警戒して買わなかったでしょう。
Rome Cavalieri, Waldorf Astoria Hotels & Resorts
こうしてフィレンツェを堪能したので、ローマに戻ることにしました。帰りは無事italo.のチケットが取れました。が、車内がどういう感じだったかは覚えていません。疲れていたため、帰るだけで精一杯だったのでしょう…。
そうしてローマtermini駅に到着し、なんだか懐かしい気分に。やはりフィレンツェとは雰囲気が大きく異なります。良くも悪くも都会らしさ、落書きの多さ、治安の悪さ…。わずか2~3日間を開けただけですが、ちょっとした緊張感が漂う、そんな雰囲気が懐かしいです。
termini駅からはタクシーに乗り、ホテルへと向かいました。
実は今まで新婚旅行と言いながらも、基本的に泊まるところにはそこまでこだわりがないので、1泊1部屋1万円程度の三ツ星レベルの宿に泊まっていました。ただ、最後の日くらいはせっかくなのでお高いホテルへ。
ローマの高台に位置する、Rome Cavalieri, Waldorf Astoria Hotels & Resortsです。
きゃ~!部屋に入るなり、いきなりテレビ画面で歓迎されました。
アメニティがフェラガモだ!ミーハーにはたまりませんね。フェラガモのアメニティがあるなんて。なお、シャンプーもボディソープもイタリアンな匂いがキツめでした。
外を見てみるとプールが!!しかし、水着なんぞ持っておりません。無念。今後、プール付きのホテル泊まる時は水着持参して、水着美女を探さねば。
ちょっと日が暮れてきました。ホテルのベランダから見える景色です。ローマを見渡すことができます。
夜になるとこんな感じ。
そしてお腹もすいたので、近くのレストランへと行きました。ホテルのレストランはアホみたいに高いので却下です!!
ここでド定番のカルボナーラ!日本で食っても大した変わらん味でしたわ。
そしてラビオリです。どんな味だったか忘れましたが、覚えていないということは多分普通だったのでしょう。
フィレンツェ料理が衝撃的すぎて、このあたりの料理については正直そこまでインパクトがありませんでした。やはり、パスタやピザといった定番料理は日本でも十分うまいものが食える、いや、それどころか和風パスタ等むしろ独自の進化をしているくらい発展しているのでしょう。
いよいよ翌日は最終日。長かったイタリア旅行も終わりを迎えます。