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立ち上がれCANONユーザーよ!手を伸ばせばそこにα7III

絶望した!いつまで経っても中途半端なスペックのカメラしか出さないCANON絶望した!

カメラを始めて4~5年経過し、メインではずっとCANON機を使っていたが、とうとうSONY機に鞍替えを決心した。

2大メーカーに食い込むSONYのブレイクスルー

CANONはカタログスペックには載らない良さがある
CANONは尖った特徴は無いがバランスが非常に取れている

もうそういう負け惜しみじみた擁護には懲り懲りだ

思えば2013~2014年頃には、そういう擁護が2chやデジカメinfoで散見されていた。当時、自分がカメラを始めたばかりだったのでそれに対する実感というのは無かった。ただただ、kiss 5Xとキットレンズを持って、絞りもホワイトバランスもISO感度も分からないままカメラを振り回していた…。

その頃、NIKONからDfやD810という画期的なカメラが出た。
前者は静止画しか撮れないものの、フラッグシップモデルのD4と同一センサーを搭載し、画素を抑えながらも豊かな色調表現が行える、そして何と言ってもクラシカルな雰囲気を漂わせる外観で、おもわず手にとってみたくなる欲求を高まらせた。
後者は3600万を超える有効画素数、圧倒的な幅を持つダイナミクスレンジ、作品作りにおいては右に出るものが無いといっても過言ではないバケモノで、ライバル機であるCANONの5D mark3と双璧をなす存在として君臨した。

では、NIKONが奮闘している中、CANONは時代の先端から遅れを取っていたのか?否。
その1年前に発売した6D、これが1つのブレイクスルーであった。

フルサイズセンサーを搭載しつつも、一眼レフとしてわずか680gの最軽量、20万円を切る低価格、他方で高感度耐性については5D mark3を上回るとも言われ、フルサイズエントリー機という位置付けながら単なる"安物"ではない付加価値がそこにはあった。これが発売された当初は自分はカメラを始めていないので、当時どれほど衝撃的だったのかは身をもって実感していない。が、デジカメinfoや各種レビュー等を見る限り、多くのカメラファンの心をつかんだことは間違いないだろう。

が、ここで牙城を崩す敵が現れた。α7だ。
CANONが最軽量のフルサイズ機を出して浮かれていたわずか1年後、2013年である。ソニーがミラーレスのフルサイズ機α7、そしてα7Rを発表。

ただでさえ20万を切る価格でのフルサイズ機というだけではなく、ミラーレスの利点を存分に活かした軽さ、ましてやα7Rについては有効画素数が3600万を超え、ニコンのD810と並んでしまったわけである。もちろん、画素数は写真の良し悪しを決定づけるものではないが、数値上の比較をしてしまう際にはどうしても目につく項目であることには間違いない。

このα7が出た当時、カメラを始めたばかりの自分には正直その凄さがよく分かっていなかった。ただ、その後2014年2月に開催されたCP+にて、写真家魚住誠一氏の講演で「まさかミラーレスのフルサイズ機が出ると思わなかった。写真仲間がこぞって買っていた。」という趣旨の話をしており、なんだかよくわからないけど凄いのだろうということだけは今でも心の隅に焼き付いている。

そこからソニーの怒涛のブレイクスルーが始まる。

翌2014年、α7Sを発表。画素数を捨てて圧倒的な高感度耐性をもたせた。最大のISO感度は409600。目を疑った。数字をパッと見ただけでは桁数がよく分からず、1桁目から順に数えていった人は自分だけではないだろう。
さすがに上限である409600というISO感度はほぼ使い物にならないものの、12800と言った高感度でも実用に耐えうる性能は、多くのカメラマンを驚愕させた。カメラ屋に行くと真っ暗な箱とα7Sが置かれ、「こんな暗い中でも撮れますよ」というデモが有り、これを試した人は決して少なくないであろう。

翌2015年にはα7の次世代機であるα7IIが登場、そしてα7RII、α7SIIと次世代機が次々と生まれ、しかもそれぞれに対して単なる「正常進化」以上の価値を付加したバージョンアップがなされていったのだ。詳細なスペックについてはここでは割愛する。

ただ、とは言えミラーレス。動体撮影という面ではやはり従来の一眼レフカメラに追いつくのは苦労した。

2014年、CANONから7Dmark2が発表。APS-C機のフラッグシップモデルとして、連射機能や追従AF精度は当時の動体撮影者を魅了した。フルサイズの1DXのサブ機として使う人もいれば、1DXは高すぎるという理由で7Dmark2を使う人、いずれの用途であっても満足させる性能であったと思う。プロモーションの仕方もうまく、出しゃばった言い方ではあるが、CANONの本気が見えた。その後、2016年にはフラッグシップモデル1DXの次世代機1DXmark2が発売され、トップシェアを誇るメーカーとしての権威を堂々たるものとした。

また、NIKONからは2014年にD4Sが発売、先代モデルのD4からの正常進化の後、2016年、D5とD500というフルサイズとAPS-Cでそれぞれフラッグシップモデルを同時発売するという画期的な売り出しをした。価格や性能で言えば当然D5の方が高くなるわけだが、かといってD500が妥協しているわけではなくそれぞれに魅力があった。当時、「両方買うために奥さんに頭を下げた」とか、「D5の価格を見せておいて、D500で手を打つように仕向けた」といった策略を世の中の既婚者男性は講じた。鬼嫁から盛大に雷を落とされた可哀想な人もきっといたことだろう。

この頃SONYはα6000やα6300を出しており、単純な連射性能であればNikon/CANON機に並ぶスペック、AFエリアやAF速度はそれらを上回る性能であったものの、フルサイズ機でのこの手のモデルを出せていないことで権威を示すことができず、SONYは動体撮影においてNIKON/CANONになかなか追いつけないでいた。
副次的な理由としては、ミラーレスの電子ビューファインダーではやはり機敏に動く動体を追うのは厳しかったり、また、Eマウントでの望遠レンズがあまり揃っていなかったというのもあるだろう。

そして、2017年、アメリカ合衆国ではトランプ大統領が就任、北朝鮮ではミサイルの発射実験、そして日本では安物国有地を買って小学校を失った森友学園に世間がざわついた頃、着々とSONYは追いついてしまった。α9である。
有効画素数2,420万という画素数を持ちながら最大で24コマ/秒、693点のAFエリア(もはや全領域じゃん)、そしてその他ここには書ききれない様々なスペックを持ち合わせてしまったモンスターカメラを発売"してしまった"。
あまりの凄まじさにこれはぜひとも試してみたいと思い、わざわざ平日に銀座のソニーストアで試写をしにいった。SEL70200GMとの組み合わせだったと思うが、被写体の瞳に食らいつくように追いつく瞳AFには驚愕をした記憶がある。また、高速連写をしても一切ブラックアウトしない、ブラックアウトフリーはもはや動画を撮っているような感覚に陥った。


思えば一昔前、ミラーレスのイメージといえば、「軽い、安い、初心者向け」というものであった。雑誌や漫画等では「初心者だからミラーレスを使っていて・・・」といった描写もあった。
初心者だからミラーレス、というのはどう考えても論理飛躍があり全く持って当時から理解不能ではあったが、当時ミラーレスではハイアマチュア・プロ向けモデルが技術的に作れないということから、結果的に各メーカーとしても初心者をターゲットに売出していたのだろう。

ところが先述の通り、ミラーレスは一眼レフ機に追いついてしまった、いや、むしろミラーレスならではの特徴を活かして"追い抜いて"しまったのだ。もともとの強みであったEVFによる撮影前から確認できる露出、それに伴う顔認識や瞳AF、構造上の軽さ等に加え、前々から弱点と言われていたAF速度は像面位相差AFにより解消、EVFの粗さもさすがに光学ファインダーには及ばないとは言え一昔前に比べ大幅に進化、バッテリーの問題も解消されつつある。今や"ミラーレスだから初心者向け"なんて宣うのは愚の骨頂である。 

以上、SONYNikonCANONそれぞれの遍歴を追ってみた。筆者の知識不足ゆえ、細かいスペックの差異や抜け漏れ、遍歴について他にも重要なファクターが抜けているかもしれないが、ご容赦頂きたい。というかそこまで突き詰めて書いてしまうと書き終わらない。

CANONと歩んだ5年間、その遍歴。

初めて手にしたカメラはCANON KissX5であった。アマゾンでキットレンズセットで4~5万円くらいだったと思う。このカメラをぶら下げて行った場所は数知れず。京都、カンボジア、長崎、香港・・・。香港に行った時はカメラの重さで首がやられてホテルでひどい頭痛になってしまったものだ。今思えばAPS-C機とキットレンズごときで首がやられるとは、当時なんて脆弱だったのだろう。

それと同時にコスプレ/ポートレート撮影にも興味がわき、各種イベントや撮影会にも参加するようになった。周りのカメラマンがフルサイズや赤帯レンズを構えている中、kiss5とキットレンズで撮影していた自分はまさに雑魚であっただろう。今でも大した事ないが…。

そういった中で単焦点レンズを買い、キットレンズを売り払い、カメラのおもしろさに飲み込まれていった。それと同時に初心者向けボディでは不満が出るようになってきた。ちょっと暗いところでISO感度を上げて撮るとノイズが乗ってしまう、ダイナミクスレンジが狭く、すぐ白飛びしてしまう。そういった不満が募り、とうとうフルサイズ機に手を出すことにした。

そこで目をつけたのがCANONの6Dだ。
2015年1月のフジヤカメラの正月セールで買い、確か13万ちょいくらいだった記憶がある。

これを手にしてからはメイン機として存分に活躍した。特にコスプレ/ポートレート撮影では欠かせない相棒として、何万に及ぶシャッターを切ったことだろう。また、フルサイズ機とは言え一定の軽量性もあったため、ちょっとしたスナップや旅行にも持っていった。

6Dで撮った写真の中にはFlickrExplorerに載ったり、小規模ながらもコンテストに入賞したり、シグマ-フランスが公開している作例集に採用されたものもあった。これらのありがたい実績はどちらかと言うとレンズのおかげではあるが、6Dを使い続けていく中で、単にカメラの楽しさというだけではなく、カメラの奥深さを教えてくれたと思う。

ソラナの森

 

熱海梅園

しかし、先述の通り、時代が進むにつれて次々と新しい技術が生み出され、また、その技術の方向性がミラーレスという別次元のカメラに対して飛躍的に伸びていった。当然、男心としてそういう商品に心が傾いてしまうのは否定できない。また、サブ機としても、RX100m2→α6000→RX100m3と、浮気はしているものの一貫してSONY機を使い続け、ミラーレスの有用性を存分に享受していった。(※RXシリーズは高級コンデジだが、便宜上、ここではミラーレスと同一とみなしておく。)下手するとここ1年間では6DよりもRX100m3の方が使う機会が多かったかもしれないくらいだ。

そんな中、2017年、キヤノンが6Dの次世代機である6D Mark2を発表した。

今まで6Dをメイン機として使い続けていたため、かなり興味のあるボディであった。が、そのスペックを見て愕然とした。
45点AFという微妙な測距点数、質量は765gに微増、動きモノを撮るには寂しい6.5コマ/秒の連射速度、バリアングルモニターは便利だがそこまで使わない。
良くも悪くも尖っていない、お得意の"正常進化"である。いや、別にこれ自体を否定するわけではない。20万円を切る一眼レフカメラとして非常に優れており、引き続き初めてのフルサイズ機という位置づけで扱うには十二分すぎる性能である。いろいろケチを言ってしまったが、数年前では考えられない性能&価格だ。実際、銀座のキヤノンギャラリーに行って触った時には、6Dから使いやすさが大きく向上し、カメラを構えてファインダーを覗くだけでワクワクさせてくれる、一眼ならではの魅力が存分にあった。

しかし、こんなにケチを言ってしまうのは自分が必要以上に求めすぎるようになってしまったからだ。α7IIシリーズ、なんならこの年に発売されたα9、圧倒的なスペックの機材を目の当たりにしてしまった今、6Dmark2のスペックでは満足できないのである。特にミラーレスならではの、瞳認識やMF時のピント拡大、シャッターを切らずともEVFで露出やボケ具合やホワイトバランスがわかるのは代えがたい利点。一眼レフには一眼レフの良さがあるが、ミラーレスはもはや別物としての良さが際立ってきたのだ。もちろん、一眼レフカメラであってもライブビュー撮影によって事実上ミラーレスと同等の撮影は可能だが、ミラーレスとして特化していない分、AF速度や操作周りにおける使い勝手は贔屓目に見ても良いとはいえないだろう。

さて、ここまで散々キヤノンをdisするようなことをしてしまったが、キヤノン機に対して全面的に否定をするつもりはない。

まず、間違いなく擁護できるポイントは、"色"であろう。どんなにLightroomで現像を頑張っても、撮って出しの色に及ばないことが時折ある。特にポートレート撮影においてはいかに肌の色を美しく出すかが重要視される中、何の加工をせずともここまで美しい色を出せるというのは流石のキヤノン。光を捉える写真という芸術においては、この利点は確かに代えがたい。サブ機でSONY機を使っているが、あの色はどう頑張ってもSONY機では出すことができない。

そして一眼レフカメラならではの堅牢性だ。自分の使い方として防塵防滴仕様までは求めていないが、作りの頑丈さには助けられたことがある。以前、腰ほどの高さからコンクリート目がけて6Dを落下させてしまったものの、動作には何の問題もなく十分使えているという現状だ。(単に打ちどころがよかったからというのもあるが。)

加えて、やはり"バランスが良い" 。この記事の冒頭で"バランスが良い"という表現を貶してしまったが、実際にカメラを構えて撮影していくと実感する。バランスが良いというのは具体的にどういうことか、と聞かれてしまうと返答に非常に困るのだが、ちょっとした操作性であったり、ちょっとしたボタンの位置だったり、ちょっとしたグリップ感だったり、そういった"スペック上には直接現れない"部分にキヤノンならではのこだわりやメリットがにじみ出ている。つまり、冒頭で述べた負け惜しみじみた擁護というのは、実は言うとキヤノンというメーカーが長年の技術を積み上げ、他社では手の届かない本当のユーザービリティを追求した叡智の集約だと言えるのかもしれない。なるほど、道理でキヤノンはカメラ界隈のリーディングカンパニーとして君臨し続けるわけである。

天変地異、人類は渇望する。天は与える。

さて、基本的にカメラには大きく2つの傾向があると考えている。
ある程度オールマイティに撮れるコンセプトのもの、特定の撮影シーン尖った強みを持つもの。前者は帯に短し襷に長しとも言うべきか、「ここぞ!」という特定シーンで使おうとするには非常に物足りないものになり、後者については尖っているゆえごく普通の撮影で用いるにはオーバースペックになってしまったり、不要な機能が目立ってしまうことがある。

「ある程度オールマイティに撮れながらも、尖ったシチュエーションでも撮れるカメラがあればな・・・」

ある程度カメラの経験を積んだことがある人であれば誰しも一度は思うことである。そう思う度に、「だが、そんなものはない」と心の中で否定をするのであった。

そんな中、2017年11月に常識を覆すカメラが発売される。α7Riiiだ。

ソニーのα7シリーズの中で、特にRがつくシリーズは「高画素」を売りにしている。ただ、その高画素ゆえに必要となるRAWデータ容量、ないしはそれを格納するバッファサイズが必要となり、高速連写をする場面には滅法弱かった。つまり高画素というメリットが仇となって場合によってはデメリットにもなり得てしまう。と思っていた。

素数は先代のα7Riiから据え置きの4240万画素ではあるものの、なぜか連射速度は最高10コマ/秒を実現。この10コマ/秒の連射はRAW+jpgで撮影しても数秒は持続できるバッファサイズを確保しており、単なるスペック上での理論値の話ではなく、実践的に使えてしまうのであるから驚愕である。
その他、399点の像面位相差AFやらより食付きが良くなった瞳AFやらRAW+JPGでエクストラファインのJPGを出力できるようになった等、細かいことを書くといろいろあるが、兎にも角にも何を言いたいかと言うと、これ一台で文字通りなんでも撮れてしまうカメラが生まれてしまった。

精密な高解像度が求められる風景写真やブツ撮り、動体の動きが激しいトビモノ・スポーツ、小さな野鳥を撮影しても4240万画素の余裕が大幅なトリミングを可能とする。当然、ポートレートやスナップに使ったっていい。

この、文字通りなんでも撮れてしまうカメラが三十数万円程度での価格である。確かに数十万円という価格そのものは我々庶民からすると絶対的に高い。しかし、なんでも撮れてしまうカメラを手に入れようとすると、これまではいわゆる「フラッグシップ機」と呼ばれるメーカーの最高機に手を出すしか無かった。そしてこのフラッグシップ機は軽く五十数万円はしてしまうシロモノである。差額20万円。さすがにこの差は大きいと言わざるを得ないだろう。

このカメラが発売された瞬間、自分の周りのソニーユーザーはこぞってα7Riiを売り、α7Riiiに買い替えた。あまりに買い替えが多すぎたことで、マップカメラのソニー売り場には大量の中古α7Riiが並んでいた時期もあった。 その数は100を超えたと言われている。

ただし、このなんでも撮れるカメラゆえの1つだけ人を選ぶ要素があった。それは最大の利点でもある大きな画素数である。これが諸刃の剣として己にふりかかる。
確かに基本的に画素数が大きいに越したことは無いが、先述の通りRAWデータサイズは確実に増大化する。4240万画素ともなると1枚あたりRAWファイルは40~50MBほどにも膨れ上がり、わずが100枚撮るだけで4~5GBの容量を消費してしまう計算となる。いくらストレージが安くなった時代とは言え、1~2TB程度のHDDでは軽々と写真データで逼迫してしまうだろう。また、そこまで激しいトリミングをしない場合、4240万画素までの解像度を持った写真データを使うことは通常無く、ほとんどがHDDの肥やしとなってしまう恐れがある。 

そこで人類は望んだのである。

「α7iiiが出てくれないか・・・α7Riiiではオーバースペックだから、画素数と価格が抑えられたなんでも撮れるカメラが欲しい・・・」

なんという贅沢だ。α7Riiiという素晴らしいカメラが発売されたのにもかかわらず、なおも自分達のニーズに合うカメラを欲するのである。人間の欲求というものは尽きないものだ。

 

 

月日は経ち2018年2月27日…

 

 

 

 

ソニーの最先端カメラ技術を凝縮した“フルサイズミラーレス”ベーシックモデル 『α7 III』発売 | プレスリリース | ソニー

 

 

 

 

出た。人類の欲望を満たすカメラが出たのだ。

 

ソニーは、新たに開発した有効約2420万画素の35mmフルサイズ裏面照射型CMOSイメージセンサーExmor R®(エクスモアアール)と最新の画像処理システムを搭載し、ソニーの最先端カメラ技術を小型ボディに凝縮したレンズ交換式デジタル一眼カメラ 『α7 III』を発売します。本機は、高感度ISO204800※1、693点の像面位相差検出AF※2(オートフォーカス)、高精度・高追従な瞳AF、最高約10コマ/秒※3の高速連写、充電一回あたり最大710枚※4の静止画撮影を実現します。被写体を選ばず、高速に捉えてその一瞬を豊かな表現力で切り取ることができる、ソニーの最先端カメラ技術を凝縮した“フルサイズミラーレス”のベーシックモデルです。

“フルサイズミラーレス”のベーシックモデルです。
“フルサイズミラーレス”のベーシックモデルです。
“フルサイズミラーレス”のベーシックモデルです。

これのどこがベーシックモデルというのだ!!!

 α7Riiiと遜色ない機能性、いや、むしろ693点の像面位相差検出AF等、α7Riiiを上回るスペックも一部あり、もはやベーシックという単語の意味を再確認したくなるレベルだ。

そして価格はなんと(たったの!)23万円程度である!! 

カメラをやらない人からすれば何が安いんだアホ!と言いたくなるだろうが、カメラをやっている人なら皆同じ意見を出すだろう。CANONユーザーである私が、このスペック・この価格を見た後に5Dmark4を買うだろうか?否!!!

 この プレスリリースが出た翌月、日本最大のカメラの祭典、CP+2018が開催された。当然ソニーブースにはα7iiiの試写機が置かれていたが、開幕と同時に大行列である。あまりの列ができるため、適宜撮影の列をストップすることで制御していたレベルである。

 

いざ、着弾

マウスを持つ右手、震えを感じながら1つ1つクリックしていく「次へ」ボタン。このワンクリックをするにも相当迷った。SONYでいいのか。CANONを待たないのか。CANONを信じないのか。しかし、この邪念を振り払うかのようにソニーストアの画面は次へ次へと遷移していく。

そして着々と積み上がるカートの合計金額。
クレジットカード番号の入力。氏名の入力、住所の入力、電話番号の入力。
すべての儀式を終え、ソニーストアから届く自動返信メール。

「ご注文ありがとうございます(注文確定のご案内)」

そして二日後。2018年4月16日。佐川急便により届けられた。"ヤツ"がやってきたのである…! 

 

 

 

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箱を丁寧にひとつひとつ開封していく。
説明書、付属品のUSBコネクタ、そして"ヤツ"が現れる・・・

 

 

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正面右上に掲げる「α7III」の光り輝く文字…!とうとう手にしてしまった!もうここまで来てしまったら立ち戻ることはできない、このままズブズブと沼に沈みゆくのみである。まさに今自分はアリジゴクにはめられた虫けらと化したのだ…!!!

 

エピローグ

こうして晴れてeマウント村への住居移転の儀式が完了した。かくしてCANONからSONYへの鞍替えである。とは言え本当に心もSONYに乗り移ってしまったのか?いや、違う。

あわせてMC-11を知人から譲り受けたため、まだCANONのレンズはいくつか所有しておいているし、ここ最近、CANONからフルサイズミラーレスを発売するような噂も多々上がってきている。かつて一眼レフで市場を圧巻したあのCANONの姿を、今度はミラーレスでも見せて欲しい。

今回こそはSONYへ鞍替えしたものの、私は信じている。CANONの逆襲を…。

※ちなみに合わせて購入したレンズ、SEL24105Gは入荷待ちで5月6日現在未だに届いていない。ソニーストアの店員に聞いてみたところ、7月下旬頃の予定とのこと…。