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2020年第3四半期 良かった本5選

2020年の第三四半期、つまり2020年7月から2020年9月いっぱいで読んだ本で良かったものを紹介していきます。

この四半期は読むペースが若干落ちました。というのも、200ページ程度の軽く読める文庫本をある程度消化してしまい、300ページとか400ページあるような重たい本を読み進めているためです。また、色々と本を読みすぎたせいで、だいぶ新鮮さも失われてしまったというのもあり、少々惰性になってしまった部分も正直あります。。。ちなみに2020/1/1~2020/9/30で読んだ本は152冊まで達しました。今年一年で180冊くらいでしょうかね。数だけ稼ぐような読み方をすれば200冊いくでしょうが、そこは別に目的でもなんでもないので、これからも読みたいように読んでいきます。

そんな中で個人的に良かった本5冊を挙げていきたいと思います。

良かった本5選

1.哲学と宗教全史
哲学と宗教全史

哲学と宗教全史

 

やっぱり出口氏の博覧強記っぷりはすごいですね。哲学と宗教の分野について見事にまとめあげています。もちろん、1つ1つの思想家の詳細なところまでは突っ込めないので、触りの部分の解説にとどまってしまっているのですが、そこら辺のこの手の本との違いはきちんと原著に基づいた解説をしているということ。そのため、ちょっとググれば出てくるようなことの寄せ集めではなく、そこには出口氏の解釈も含まれており、たしかに中にはその解釈が妥当であるかというところはあるのですが、それこそがこの本の価値でもあると思うのです。ただでさえ「哲学と宗教」という小難しそうなテーマである上にめちゃくちゃ分厚い本で怖気づいてしまいますが、読みやすい文体ですらすらと読み切れる、とてもよい一冊です。

2.物語 フランス革命―バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで (中公新書)

 フランス革命という単語はよく聞くけど、どんな出来事でどんな影響を及ぼしたのかよくわからんのよなぁ~と思ったときに読むべき本。バスティーユ牢獄襲撃とか、ルイ十何世とか、マリー・アントワネットとか、1つ1つのワードはなんとなくわかるんだけどそれのつながりがよく分かってきます。手元にある世界史の教科書(山川の詳説世界史研究)だと、どうしてもそれら1つ1つのエピソードが薄く、歴史のつながりでしか述べられていないところを、その革命の背景や登場人物のキャラクターを交えながら綴られるため、とても頭に入ってきやすいです。この本を読んだあとに、フランス革命まわりの話が出るとスムーズに理解ができるようになりました。あらためてもう1度読みたいと思った本です。

3.増補版 チェ・ゲバラ伝 (文春文庫) 
増補版 チェ・ゲバラ伝 (文春文庫)

増補版 チェ・ゲバラ伝 (文春文庫)

  • 作者:三好 徹
  • 発売日: 2014/04/10
  • メディア: 文庫
 

 チェ・ゲバラと言われても、なんとなく「キューバ革命の人」くらいなイメージしか無く、その功績や人となりは正直全然知りませんでした。この本を読むといかに熱い人物かというのがよく分かります。そもそもチェ・ゲバラ自体はキューバの人間ではなく、アルゼンチン人。一般的な革命家と言われる人間は、祖国のために尽力し、革命が終わればそれで終了、というのが世界史における常識ですが、チェ・ゲバラは他国のために尽力し、革命が終わったら次の革命に向かって走っていく、という、まさに己の使命に一生を捧げたとても熱い人物でした。そしてその次の革命の地、ボリビアにて志半ばで時の大統領の命令で処刑され絶命。そりゃ、あれだけTシャツに描かれるような人気者にもなるわなという感じです。

 

4.「豊かさ」の誕生 成長と発展の文明史 

海外著者の翻訳モノだし、結構分厚いし、上下巻に別れているし、ちょっと読むのきつそうだなぁ…と思って買ってからしばらく寝かせていたのですが、いざ読み始めるとめちゃくちゃおもしろい本でした。特に科学技術に重点的に焦点を当てて世界史を紐解いていくところが、他の一般的にな世界史の本とは異なるところでした。科学世界史については、個人的にはすでに知っている内容も多いは多かったのですが、そこからそれが以下に人類の文明の発展に寄与したか、というところまで踏み込めているものはなかなか無いと思います。また、日本の発展についても考察があり、それもまた面白いです。その考察が正しいかどうかは置いといて、その着眼点や論理展開に面白さを感じ取れる本だと思います。

 

5.モテる構造: 男と女の社会学
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モテる構造: 男と女の社会学 *3

  • 作者:山田 昌弘
  • 発売日: 2016/11/08
  • メディア: 新書
 

 タイトルを見たときはどこぞのモテるための恋愛テクニック本かと思ったのですが、中身はいたって真面目な社会学の本。男女のジェンダーとしての社会的役割から、それぞれの性における性差を考察し、そこから現代におけるいわゆる男女差別の不平等感がなぜ生まれているのかが述べられています。なぜ男女雇用機会均等法があるのに、特定の職種については男性がメイン/女性がメインになっているのか、なぜ一般的に仕事ができる男はモテるのに、仕事ができる女はモテないのか、そういったことが分かってくる本となっています。

 

第3四半期で読んだ本全部晒す

レイアウトの都合上、6月、10月に読んだ本も紛れていますがご了承。

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