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会社員が2ヶ月でTOEIC800点超えるための勉強法

5年ぶりに受けたTOEICで825点取りました。スコアは以下のとおりです。

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せっかくなので、どういう勉強したかを記録に残しておきます。どちらかと言えば自分の備忘録的な要素で書きますが、興味ある人はご参考にしてもらえたらと思います。
スコアを自慢したいわけではないのでSNS上ではこの記事は宣伝しません…。

はじめに

以前受けたTOEICは2011年1月でした。それからそろそろ5年経つし、久しぶりに受けようと思ったのが2015年12月あたり。会社的にもやれグローバルだのなんだの(今更)言ってきているし、取れるうちにとっておこうと思ったのがきっかけです。
あと、出題形式も2016年5月から変わるので、それまでにやれることやっておきたいなという思いで2016年3月の試験をターゲットに受けることにしました。

ちなみに前回受けた5年前の2011年1月時点はまだ大学生で、その時のスコアは725点。英語自体は嫌いじゃないので、学生時代も勉強はそこまで苦ではありませんでした。さすがに社会人になってからは英語の勉強はしなくなり、仕事的にも使う機会はほとんどなくなっていきます…。これをうけ目標としては以下を掲げました。

梅:5年前のスコアレベル(725点)まで復帰 ※最低ライン
竹:700点台後半(750~800点) ※現実的目標ライン
松:800点以上 ※うまいこといけば

あと、この手の試験の目標にありがちな「英語力の向上!」みたいのは一切考えていません。
いかにスコアを伸ばすか、を目的に据えています。

戦略

目標はスコアを上げること。上述の通り「英語力の向上!」みたいのは一切考えていません。

まず、TOEICはリスニングとリーディングというインプットを試す試験という特色があります。したがって、ライティングやスピーキングに関する勉強は一切しませんでした。

で、この手の勉強でありがちなのが、「英語ニュースを聴こう」「英語ニュースを読もう」というものですが…。

リスニングでは長くてもせいぜい1分程度の文で、内容もオフィスでの会話や、商品の宣伝等です。加えてアメリカ・イギリス・オーストラリア・カナダの英語が出てきます。したがって、長文で時事問題を扱い一人のスピーカーが喋る英語ニュースのリスニングは不要。もちろん英語ニュースがきちんと聞ければ最高なのでしょうが、あくまでTOEICでスコアに伸ばすことを目的としているので、わかったようなわからないような英語のニュースをダラダラ聞くのは意味がありません。

リーディングも同様で、確かに英文を読むだけならネットニュース等いろいろ手段はあるのですが、TOEICで出題されるテキストとは使われる語彙も大きく違いますし、文章のクセも違います。英文を読む練習!と称してTOEICで出題される形式とは大きく異なる文章をいくら読んでも、勉強にならないとはいいませんが、遠回りにしかなりません。

というわけで、スコアを上げるという目的に照らし合わせるなら、勉強にあたってはとにかくTOEICに沿った勉強をする必要があります。つまり、英語の勉強というより、TOEICの勉強をする必要があります。

今は出題形式が大きく変わってしまいましたが、基本的な勉強方法は変わらないと思います。

参考書

用いた参考書は以下の2つです。

  1. DUO3.0 ※語彙力増強
  2. 公式問題集(Vol.4とVol.6) ※試験慣れ

これ以外にも市販の問題集や参考書みたいのも買ってみたのですが、どれも自分には合わず捨てました。買った本が悪かっただけかもしれませんが、本試験の傾向とそぐわなかったり、練習問題の回答に根拠が無い等、使い物になりませんでした。あとは勉強時間的に上記1,2でいっぱいいっぱいだったというのもあります。

文法周りは学生時代に頭に叩き込んであったので、TOEICレベルの文法であれば特に問題は無く、文法に関する参考書は用いませんでした。

計画

大きく3ステップですすめました。

  1. DUO3.0である程度単語・熟語を抑える。
  2. 公式問題集で実践形式で実力チェック
  3. 公式問題集の復習で問題傾向を叩き込む

1は通勤時間(電車行き帰りで15分×2)を利用して1日5セクション進めました。全部で45セクションあるので、9日で1週できるペースです。上述の通りTOEICにライティング・スピーキングは無いので、英文を覚えたり、日本語から英文を起こす訓練は必要ありません。

したがって、例文を読んで、それぞれの単語・熟語の意味が拾えられるかをチェックする使い方で、単語・熟語を抑えていきます。1つ1つの例文をじっくり時間をかけてやるよりは、次から次へと進んで、何周もするやり方のほうが個人的にはおすすめです。1冊の中でも似たような単語・熟語が出てくる時に、「あれ、これとこれの違いってなんだっけ?」と、気づくことでそこから深く理解する方向に向かえます。
何度も書きますが、TOEICで記述は無いので書くことによる訓練は不要です。

2と3については2週間に1回のペースでやりました。
ある週の土日できっちり時間を測って1回分の問題をとき、そこから2週間かけて間違った箇所の復習を行うというペースです。
復習にあたっては平日の仕事からの帰宅後にもやっていましたが、その時の疲れ具合でこなす量は調整していました。今日は疲れているからPart5だけにしておこう、とか、今日は早く帰れたからPart7ガッツリやろう、といった具合です。個人的には夜更かしして寝不足になるのが嫌なので、きちんと睡眠時間は確保するようにしました。(1日7時間ほど)

平日でこなしきれなかった分を土日でカバーするようにしましたが、あまり土日に頼るのは危険なので、なるべく平日にできることは平日にやるようにしました。。。

パート別攻略(リスニング)

Part1~Part4については、特に個別のPartに特化した対策は打っていません。ひたすら公式問題集のリスニングをやりました。
なんといってもポイントは公式問題集のスピーカーと本番試験のスピーカーが同日人物であるということ。この時点で他の問題集をやる意味が全くありません。(TOEICで点を稼ぐということが目標なので。)

特に通勤の駅までの道のりでリスニングを重点的に行いました。駅まで徒歩12~13分ほどあるので、その間でずっとリスニングです。ちなみに、リスニングにあたってはAudipoというアプリが超おすすめです。数秒単位での戻しができるため、聞き取れなかったところを重点的に聞き直す際に非常に便利です。

play.google.com

何度もリスニングをしていくうちに、傾向がつかめてきます。
「あ~この人のイギリス英語聞き取りづらいなぁ」とか。その感覚がつかめてくればいざ試験の時に、集中して聞くところと多少流しても聞き取れるところで、メリハリをつけて対応することができるようになるはずです。つまり45分という長いリスニング時間でフルに集中しなくてすむので、本番で集中力を切らさずに済みます。

基本的にはPart1→Part4になるにつれて難しくはなるのですが、意外にやっかいなのがPart2でした。Part3やPart4は選択肢先読み等でカバーできる部分がありますが、Part2はちょっとでも聞き逃すとそれが命取りになってしまいます。特にこれといったテクニックがあるわけでもないので、これに関してはひたすら過去問のリスニングをやって、問題の傾向をつかむことくらいでしか対処できませんでした。(5W1Hを意識して聞き取るとかそんなもん。)

パート別攻略(リーディング)

Part5~Part6の穴埋めについては、これはもう知ってる知らないの世界なので地道に語彙や文法を蓄えるしかありません。。公式問題集をやっている中では、ある程度文法は抑えているので文法問題で躓くことはほとんどなかったのですが、マニアックな単語4択の時が苦しかったです。

なので、マニアックな単語4択はわからなければ即捨てるという方針にしました。特にリーディングは時間との戦いなので、知ってる知らないで決まる単語4択に時間を費やすのは時間がもったいないです。

Part7のリーディングは選択肢先読みして進めていました。先読み派、後読み派に別れるところですが、個人的には先読みで解答するのをおすすめします。うまくいけば選択肢を読んで該当の文章をちょろっと読めば解答できたりもします。確かに問題によっては文章の順番と設問の順番が入り組んでいるのもありますが、原則、文章と設問の順番は同期が取れているので、個人的には気になりませんでした。

勉強にあたっては、これも結局は公式問題集を何度もやるということに落ち着きました。上述の通り、市販の問題集では文章の質や量が本番にそぐわなかったり、解答の解説が理不尽だったりするので、はっきり言ってお金の無駄でした。。

問題を解く際に気をつけるポイントとして、メールやりとりの問題では本文だけではなく、件名やメールアドレスにも着目し、誰が誰に対して送っているメールなのかを抑えることです。本文だけではこの人物関係が見えなかったりします。

本番当日

実は試験前の1週間、体調を崩してしまい、ろくに勉強ができませんでした。なので、本番もそこまで自信はなかったのですが、せっかく勉強してきたので、やれるだけの力は出しきろうと思いました。

といっても当日にやれることは限られているので、あまり緊張せずリラックスするよう心がけました。試験直前まで問題集を見たり、リスニングをしたりはせず、なるべくいつもどおりのパフォーマンスを出せるようにしました。(これはTOEICに限った話ではありませんが・・・)

いざ試験を開始してみると結構リスニングが思ったより難しく、正直Part3あたりで心が折れそうになりました。が、自分が難しいと感じているということは、周りの人たちも難しいと感じているはずなので、TOEICスコア的には影響がないはず!そう思い込んでめげずにやり遂げました。(とはいえやはり難しく、Part4の最後の方は聞き取りきれませんでした…。)

そしてリーディングセクション。こちらはリスニングに比べてそこまで難しくないかな~と思って解いていたらいつの間に試験時間が残り僅か!結局時間が足りず最後の10問は勘で埋めました。

試験が終わった後の感触としては、760~770点くらいかなぁと思っていました。当初の目標としていた竹:700点台後半(750~800点) は達成できてそう、という感触です。

試験結果

最初に記載した通りスコアは825でした。

内訳としてはリスニング440、リーディング385で、リスニングが自分としてはかなり高かったです。確かにリスニングはかなり訓練を積みましたが、正直ここまで伸びるとは思っていませんでした。(本番の感触で、400いくか行かないかくらいかなぁと思っていました。)

リーディングは妥当なラインかと思います。最後10問を勘で埋めたことを考えれば十分ではないでしょうか。

ちなみに勉強時間はちゃんと測ってないので概算ではありますが、平日1時間、土日合わせて3時間くらいなので、2ヶ月で合計70時間くらいでしょうか?

モチベーション維持について

さて、勉強に対してモチベーションを維持するというのは、誰しもぶち当たる壁かと思います。直前1週間で頭のなかに詰め込む、といった強引な手法は暇な学生時代だからできたことでした。社会人になってからというものの、平日は仕事で疲れて勉強する気力は起きないし、休日は休日で遊んだりどっか行ったり飲んだりがあるので勉強なんてしてられない、という状態でした。
もちろん頭の中ではきちんと勉強もしないといけない、というのは重々承知なのですが…目の前の欲求にはなかなか勝てません。

そういった中で、自分の場合は学習計画を立ててとにかく細かくタスク分割を行い、1日1日着実に行うことでモチベーションを維持するように努めました。

具体的には、

  • 行き帰りの駅までの徒歩で公式問題集のリスニング
  • 電車の中でDUOを5セクション
  • 帰宅後に公式問題集のPartを1つ以上復習する
  • (2週間に1回)公式問題集を時間をはかって解く

をノルマとして課しました。ポイントは無理をしないということです。高すぎる目標を立てて1日あたりのノルマの量を多くしてしまうと、途端にやる気が起きなくなってしまいます。めんどくささが勝ってしまうのでしょう。

このペース配分は人にもよりけりだと思います。もっとできるという人はもっと課してもよいでしょうし、もっと減らしたい人は減らしてもいいと思います。大事なのは継続することです。(ちなみに、飲み会があった日は酔っ払って勉強どころではなかったので、そういう日は勉強しませんでした(というかできませんでした…。)ただ、土日でその分をちゃんと取り返すなど、フォローは必要かと思います。)

こんな感じでようやっと社会人のこの年次になって勉強の感覚を掴んできたので、これからもちょくちょく必要な資格等を取って行きたいと思います。

ちなみにこの記事を書いている時に証券外務員一種にも合格したので、それについても勉強法等をまとめようと思います。