財務分析において、ROEとROAについてこんな関係式がしれっと出てくる。
はい意味分かんないー。試験で問題解くだけならこれを丸暗記するのもアリっちゃアリだが、それでは本当にただの暗記にしかならないので、なぜこの公式となるのかを順を追って導出する。
導出
このときの当期純利益と当期事業利益の違い・考え方は以下となる。
ROEで用いる利益は、税引後・利払後の利益、他方で
ROAで用いる利益は、税引前・利払前の利益。つまりここから以下が言える。
∵
次に、税引前・利払後の利益は以下のようになる。
つまり負債に対して負債利子率をかけたものが、まさに支払った利息ということである。そして、税引後・利払後の利益は以下のようになる。
利払後の利益に対して、税率を差っ引いたものである。両辺を自己資本で割って整理すると、最初の式が出てくる。
ここで、部分はいわゆる財務レバレッジとなる。財務レバレッジが大きくなるほど、ROEも合わせて大きくなっていく。
以上