一生旅行生活してえ

旅行とか写真とか。たまには自己研鑽。一生旅行生活してえ。

2020年第1四半期 良かった本5選

2020年が早くも3ヶ月経とうとしています。というわけで第1四半期(?)で読んで良かった本の紹介をしようと思います。

今年から読んだ本は読書メーターで記録をしているのですが、それによると2020/1/1~2020/3/28で読んだ本は47冊。まだ3/31まで3日残っていることを考えると、48冊くらいになりそうです。うーん、確かにここ半年くらいでむちゃくちゃ本を読むようにはなりましたが、ここまで読むようになるとは思ってもいませんでした。(それまでは本を読むと言っても年数冊程度…。)なんでこんな読むようになったのか自分でもよくわかりませんが、ここまで本を読みたいと思うことなんて30年生きていてほとんど無かったので、読めるうちにとことん読んでおこうと思います。

 

良かった本5選

もちろん、ここで紹介した5冊だけが良かったわけではなく、他にも良い本はいっぱいあります。(5冊に絞るの相当迷いました…。)個人的に良かったと思った本で紹介します。
以下は読んだ順です。1古い→5新しい の順番になっています。

1.孫子 (講談社学術文庫)
孫子 (講談社学術文庫)

孫子 (講談社学術文庫)

  • 作者:浅野 裕一
  • 発売日: 1997/06/10
  • メディア: 文庫
 

紀元前数百年の頃に成立したと言われているため、今から言うと2500年くらい前の書物になるはずなのですが、その内容は全く古臭くなく、むしろ現代の我々にも強く訴えかけるものがあります。ビル・ゲイツとか孫正義とかナポレオンが孫子を愛読しているみたいなエピソードを見たときには「何言ってんだよw」と思っていましたが、読んで見ると大げさではないことがよくわかります。

これを読むまで孫子というのは戦争および戦術に関する書物であるという偏見を抱いていたが、まず一番最初に謳われるのは言ってみれば戦争の否定です。戦争というのはあくまで外交手段の1つであって、非常に国民・国家の体力を消耗させるため何でも闇雲に仕掛ければいいというものではなく、戦争しないでその目的が達成されられるのであれば、そのほうが良いということです

これを自分たちの仕事に当てはめると、例えばある手間のかかる作業があったとして、これを頑張ってやることよりも、そもそもその作業自体発生させないような仕組みの構築をしたりルールを変えるところを注力するべき、という感じでしょうか。「戦争」というと大げさですが、身近なところではそういったちょっとした作業だったり、他者との小競り合いだったり、余計に手間や負担がかかることはたくさんあり、こういったことそのものを頑張るのではなく、そもそもこういったことを発生させないような計画・戦術が重要ということなのです。

その他、有名な言葉「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」。ポイントは「殆うからず(危うからず)」で、勝てるとは一言も言ってないんですよね。勝てるときもあれば負けるときもある、でもそれがまぐれで勝ち負けが決まるのではなく、彼を知り己を知れば勝ち負けに一定の安定性がありその勝ち負けの分析を可能とする、まさに故野村克也監督の名言「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負け無し」に親しいものを感じます。

こんな感じで挙げていくとキリがないのですが、2500年前から今に通ずるヒントが多くあり、下手なビジネス書・自己啓発書を読むより274倍タメになること間違いないでしょう。

 

2.世界史とつなげて学ぶ 中国全史
世界史とつなげて学ぶ 中国全史

世界史とつなげて学ぶ 中国全史

 

国史というと、三国志的なやつとか、キングタム的なやつを想像してしまうのですが、この本は地政学(および地理学)的な観点をもとに古代から現代に至る中国の通史を記述しています。いや、たしかに三国志的なやつも面白いし、キングダムも50巻くらいまで読んでいてとても面白かったのですが、中国4000年の歴史を理解するにあたってそれらはあくまで極一部であります。また個人的にはこの手の戦国時代的なものは日本の歴史も含めてそこまで興味は無く、地理的な関わり・政治的な関わりとの歴史のほうが興味があるため、そういった意味でこの本はドンピシャでした。

中国という国は当然のことながら世界的な大国であるがゆえに、中国という1つの国だけで見るのではなく、世界の中での位置づけで理解することが重要です。ところが通常の世界史だと、西暦X1~YY世紀にかけてヨーロッパでこんなことが起こって、その一方同じ頃に中国(東アジア)では・・・というような記述がなされるため、なんかあっちこっちの地域を行ったり来たりして関連性がよくわからなくなってくるのです。この本は中国の歴史を中心に見据えるため、他国の世界史についてはそれを引き立てるような記載になっており、うまく中国史を浮かび上がらせています。

他方で、近代史(中華民国~現代)にいたるあたりについては、少し物足りない感じがしてしまいますが、これはそこだけにフォーカスを当てた本で補足するのが良いと思います。今回の5選には選ばれませんでしたが、おまけとして以下の本を紹介しておきます。 

そうだったのか! 中国 (集英社文庫)

そうだったのか! 中国 (集英社文庫)

  • 作者:池上 彰
  • 発売日: 2010/03/19
  • メディア: 文庫
 

池上彰氏による、中国近代史の解説本です。大躍進政策文化大革命で何が行われていたのか、そこから天安門事件などはどのようにつながっていたのか、ということが述べられています。毛沢東って何した人?中国共産党ってどんな組織?当時の中国は何がやばかったの?と言うことを知るにとても良い1冊だと思いました。極端ですが毛沢東時代の中国は今で言う北朝鮮みたいな感じだったんでしょうかね。

 

3.文庫 銃・病原菌・鉄 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)

上下巻に分かれているので、アマゾンリンクは2つ貼っておきます。この本はすごいです。上下合わせて800ページ以上ありますが、あっという間に読み終えられます。

人類史においてなぜ地域格差が生まれているのか、それはつまり、ルネサンス大航海時代産業革命・資本主義経済を経て先進国となった様々な国がある一方で、今に至るまで裸で狩猟採集生活をしているような民族がいるのはなぜか、を紐解いていきます。もちろんそれは優生思想などではなく、地理学的な分析をもとに解説しているためとても説得力があり面白いです。特に「病原菌」という観点では、なぜそれが生まれたのか、そしてそれをどう乗り越えてきたのか、これを知ることは昨今世界で大流行している新型コロナウイルスに対して我々はどうするべきなのかの示唆を与えてくれることは間違いないでしょう。

下巻については上巻といっていることがあんまり変わらない箇所もあったりするので、そのあたりは適度に読み飛ばしても問題ないと思います。下巻で面白いのは東南アジアからポリネシア諸島にいたる言語学をもとにした民族分布の分析でしょう。特にアフリカ大陸すぐ隣りにあるマダガスカル島の子孫は台湾原住民をルーツにもつという事実には驚かない人はいないと思います。明朝の中国にて鄭和が船で東アフリカまで行ったとか大航海時代東インド航路を開拓したとか、そんな時代よりも遥か昔に先駆けてアウトリガーカヌーで東南アジアの方から渡ってきたと考えると、ロマンがありますね。 

 

4.経済は世界史から学べ!
経済は世界史から学べ!

経済は世界史から学べ!

  • 作者:茂木 誠
  • 発売日: 2013/11/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

「愚者は経験から学び賢者は歴史から学ぶ」これはドイツの鉄血宰相と言われたビスマルクの言葉ですが、この本を読んで、そして昨今大流行している新型コロナウイルスに伴う世界経済の大恐慌をも言うべき事態を経験して、この言葉がわかってきた気がします。

前半はお金に関する基礎的な知識の整理、そして本題である貿易・金融・財政という3つの観点で人類が歩んできた歴史を振り替えっています。1つ1つの章は短いため正直内容は浅めにはなってしまうのですが、例えばブレトンウッズ体制→ニクソンショックプラザ合意バブル経済といった流れを掴むには非常に良いボリューム感だと思います。どうしても経済用語や金融用語は難しい単語が多く、下手に深い内容の本だと、その用語に囚われてしまい流れをつかめないことがあるのですが、この本はそのあたりを非常に明確に示しているため、手っ取り早く世界経済を頭に叩き込むには最適だと思いました。

偶然にもこの本を読んだ翌日から新型コロナウイルスによる株価の大乱高下が始まりました。世界恐慌が起きたとき、どういう金融政策や財政政策が行われたか、昭和恐慌のときはどうだったか、バブル経済のときはどうだったか、リーマンショックのときはどうだったか、今までの人類の金融危機がこの本の内容とともに頭の中をよぎり、まさに某学習教材漫画での「これは進研ゼミでやったやつだ!」の感覚を覚えました。新型コロナウイルスによる経済混乱は、間違いなく人類の経済史に刻まれることでしょう。その時、どういう金融政策・財政政策が行われたか、そしてそれは正解だったのか不正解だったのか、今から未来が待ち遠しいです。

 

5.債券取引の知識<第3版> (日経文庫)
債券取引の知識<第3版> (日経文庫)

債券取引の知識<第3版> (日経文庫)

  • 発売日: 2012/03/16
  • メディア: 新書
 

これは正直万人にはおすすめしません。本当に「個人的に」良かった本です。過去に「わかりやすい債券」みたいな本を読んだこともあり、まぁまぁ面白かった記憶なのですがイマイチピンと来ず。改めて真面目に債券について知識を学びたくこの本を買いました。この本を読むにあたっては最低でも証券外務員レベルの基礎知識と、複利計算が頭に入っている必要があります。その上証券アナリストの債券分析で問われる知識(複利最終利回りがどうのこうのとか、デュレーションがどうのこうのとか)も押さえていることが理想です。

逆に言うとそれが頭に入ってて、仕事でも債券に関わることがあるんだけど、「なんかよくわからないんだよねぇ~」というモヤモヤを抱えている人にはドンピシャだと思います。(自分にはドンピシャでした。)単に債券そのものの知識だけではなく、株式や各種デリバティブ商品との関わり合い、諸外国での債券市場に関すること、金利とのかかわり合い、そういったことが適度に数式も用いて解説されており、非常に充実した内容でした。もちろんそれなりに難しく、それなりに丁寧に読んだつもりですが正直まだ全量の理解には至っていません。またどこかで再読はしたいと思います。 

 

第1四半期で読んだ本全部晒す

リンクを貼るのもめんどいので画像で表示します。上から下に向かって読了日が古くなっていきます。特にここ1ヶ月くらいは経済関連の本を読むようになりました。

 

f:id:s_tkmt:20200328211041p:plain

 

f:id:s_tkmt:20200328211106p:plain

f:id:s_tkmt:20200328211124p:plain