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【2020年】6月24日:キャッシュレス決済の展望について、IFRSは日本の標準になるのか?

 ちょっと仕事の方が忙しくなってきたので、ペースや文量が落ちるかも。でも、続けていきたい。 

 

銀行手数料下げ 埋まった外堀

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 キャッシュレス化が進むにつれて銀行間振込での手数料による利益計上はだんだん難しくなっていくのは間違いないだろう。ただ、これを個人レベル・企業レベルでみていくとどうなるのか、思いついたベースだが考えてみようと思う。

まずは個人同士のレベルについて。PayPayにしろLINE Payにしろ、アプリ上で他者と送金・回金ができる仕組みは構築されており、例えば飲み会の割り勘なんかも、現金出して電卓叩く必要性は無く、アプリに備えられている割り勘機能を使うなりなんなりすれば解決してしまう。アプリ上でのやりとりなので、1円単位での割り勘も普通にできてしまう。たかだが飲み会の割り勘を1円単位できっちり割ろうとする人はどうなのか、ということは置いといて、現金持たずともスマホだけですべて完結するというのは非常に利便性の高い世界だ。

次に個人と企業とのやりとりについて。企業というと大げさだが、例えば家賃の払込や各種電気代などの払込も、別に現金や銀行振込にこだわる必要は無いはずである。実際、公共料金についてはPayPayで支払いが可能だ。自分は引き落としおよびクレジットカード払いをしているためこの機能を使ったことは無いが、決済手段の1つとしてこの手のキャッシュレス決済が使える選択肢があるというだけでも凄い。これを広げて、家賃だったり、例えばジムや習い事の月謝なんかも払えるようにしても良いだろう。

そして企業同士のやりとりについて。これはさすがに現時点では難しいだろう。PayPayやLINE Payの上限額までは把握していないが、商取引レベルで動く金額を保証して送金・回金するほどの堅牢性は無いだろうし、というか、そもそも資金決済法とかで何らかの制限がかかってそうな気がする。(このあたりの法律は全く詳しくないので、とんちんかんな見解かもしれないが。)

そう思うと、キャッシュレス化推進によって銀行間振込による手数料ビジネスは、ある程度減っていくことにはなるにしろ、なくなるということはないだろう。確かに銀行間振込では手数料を取られたり、振り込まれるのがリアルタイムに反映されず翌営業日だったり、と電子決済サービスアプリの恩恵を受けているとイマイチ感も覚えてしまいがちなのだが、これが数億円単位でのトランザクションであった場合、それをロスしてしまったり、入出金タイミングが遅れてしまうことがあっては、企業の資金繰りや経済への影響が莫大に出てしまう。全銀システム周りについては全く詳しくないが、このあたりの堅牢性はそこんじょそこらのシステムを圧倒的に凌駕するレベルで求められるだろう。(気が遠くなる話だ…)

こういった確実性を求められる内国為替においてはまだまだ銀行の役割はある。もちろん、そういう中でもっとシステムを効率化していく等は必要なのだろうが、やはり銀行が銀行たるゆえんなのである。

ところで、ふとPayPayを起動してみたところ、単に入金や支払いというだけではなく、ポイントを利用した運用や、キャッシングといったサービスまで対応しているようだ。気になったので合わせてLINE Payも見てみたが、LINE証券や各種投資、保険といった金融分野にも進出している。まだまだこのあたりの浸透は低いと思うが、ただでさえ世界的な超低金利で金が余っている状況で、コロナによりさらなり利下げで余剰資金は投資に向かっていくにつれて、少額から投資を始めていく人が増えそうなトレンドである。そういう人のきっかけには手頃で良さそうだ。

また、これは個人的な希望だが、電子決済サービスのアプリが外貨対応したらこれまた凄い利便性上がりそうだ。海外旅行にてクレジットカードすら無くても買い物ができるかもしれない。さすがに実現には遠いかなぁ。

 

 大企業、国際会計基準一本に トヨタが移行

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 正直IFRSについては自分は全く詳しくないのだが、海外投資家からのマネーを呼び込むためにも、会計基準を国際ルールに則っていく必要がいよいよ出てきた。自分が社会人なりたて10年前からIFRSという単語を聞いていて、当時はなんのこっちゃよく分かっていなかったが、ざっくり、「国際的な統一基準で日本は全然導入進んでないらしい」というレベル感での理解であった。そこから10年経ってやっぱり日本で広がっているというような話はあまり聞かない。そんな中ようやっとトヨタが来年度からIFRSに移行するということで、これに波及して他の会社もIFRSへ移行していくのだろうか。

財務会計周りはどうしても、数学的な理屈で考えるというよりは、考え方・解釈の問題で計算や計上が変わるので非常に苦手意識を覚えてしまう。例えば営業CFの算出式は、考え方についてもなんかイマイチ頭に入ってこないし、かといってあれを試験勉強のためだけに覚えるのもなんだかなぁと思ってしまう。そういったモヤモヤを抱えている分野なので、自分の中で腑に落ちない。もっときちんと勉強していけば、すっきりと理解できる日がやってくるのだろうか…。公認会計士や税理士と言ったこの手の分野のスペシャリストは本当にすごいなぁと、つくづく思うばかりである。