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【2020年】7月13日:お役所システムはマルチブラウザ対応できるのか?

長文で書きたいネタが出てきたので、しばらく控えめにして、そっちのネタに注力しようと思う。なので今日は1つだけ。

 

デジタル政府、「IE縛り」の急所 情報漏洩の守りに不安

www.nikkei.com

一般的なコンシューマ向けのWebサイトであれば、マルチブラウザ対応、スマートフォン対応は当たり前として搭載されているが、頭の固いお役所システムや金融システムにおいては、未だにIE前提となっているものも多い。MacがNGというのはまだわからんでもないが、IE11前提というのはさすがに時代遅れ感甚だしい。企業内部として利用するシステムであればIE11前提でもまだいいのだが、このように広く一般市民向けを対象とした場合に、ブラウザの制限を掛けてしまうのはさすがにユーザービリティが低いと言わざるを得ないだろう。

なお、この記事に書いてあるような情報漏えいやセキュリティの問題という意味では、IE11自体はまだマイクロソフトのサポート対象となっているので、少なくともいま時点で喫緊の課題にはならないと思われるし、サポート対象外となるような自体が発生したら死ぬ気でIE11から脱却することになるだろう。

IE11自体を使うことは否定しないが、現在の主流ブラウザはChromeiPhoneならSafariであり、最低でもこのあたりは対応してもらいたいところである。ただ、当然のことながらマルチブラウザ対応すればその分だけ工数はかさむ。システム開発に携わっていないとなかなかその苦労はわからないのだが、ブラウザごとの互換性は想像以上に低く、例えばIEだときちんと画面内に表示されるが、Firefoxだと画面からはみ出て表示されない、というような事象はよくあることである。今でもスマホ対応してないWebサイトをスマホで見るとかなり見づらいであろう。見づらいくらいならまだいいが、表示ズレによりフォーム入力後の送信ボタンが押せなかったりすると、完全に処理影響が出てしまう。

で、マルチブラウザ対応する分だけの工数をかけてシステム投資するか、であるが、当然それにあたっての原資は元をたどれば税金である。IE以外のブラウザ対応するための工数を税金から拠出するか、我々がIEを使うことで我慢するか、どちらかを選ぶしか無いのであろう。先述の通りマルチブラウザ対応はシステムに携わらない人からすると「なんでこんなに工数かかるの?」というレベルで大変なので、相当な金額に跳ね上がるはずだ。それに納得した人だけが、マルチブラウザ対応への声をあげるべきであろう。

個人的には無理にマルチブラウザ対応にしないにしても、Chromeのような主流ブラウザには対応して欲しいと思っているが、PCをろくに使えない人はWebブラウザIEしか無いと思っている人も多いので、どこまで情報弱者を救うかの線引が、難しいところである。