一生旅行生活してえ

最近は主に資格取得関連のメモとか勉強法とかを整理

日商簿記検定2級に受かった話

少々今更感はあるのですが、日商簿記検定2級を受け、無事合格しました。(テストセンターにて受験)

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振り返り含めて記載していこうと思います。

 

 

受けようと思ったきっかけ

証券アナリストの一次試験が終わり、二次試験まで間が空く間を埋めるため、適度に何か資格の予定でも入れようと思いたったのがきっかけです。難易度や取得までの時間、証券アナリストとの親和性を鑑みて、ずっと取れていなかった日商簿記検定2級をめざすことにしました。

実は新入社員のとき(10年近く前・・・)に、受けたことがあるのですが、確か2~4点足らずでギリギリ死亡。それ以来すっかりやる気を無くしていました。

その後、本業のシステム屋としても会計処理に関わるシステムに携わり、ある程度日常的にも仕訳だのBS/PLだのそういった用語や概念にも触れる機会が増えてきたので、簿記2級くらい取っておこうと、心のなかでは思いつつ取れずに数年経過…。

そうこうしているうちに証券アナリストの取得を目指して色々勉強していたり、本業の方でも収支管理に携わるようになってくると、やはり簿記というのは企業会計における基礎的なスキルであり、考え方として抑えておくべきだなぁと実感するようになりました。

というところから、真面目に簿記2級の取得に向けて動き始めました。

使用した書籍

 過去問は公開されてないので買うしかありません。う-ん、答えはまだしも、問題くらい公開してもらいたいものです。

参考書は「サクッと受かる簿記」なる本を使いましたが、正直個人的には合わなかったかな…。別に悪いわけではないのですが、 絵や図表など豊富で見てくれは良さそうな割に、「なんでこういう経理処理するの?」というところに踏み込みきれていない感じがあり、なかなか理解に至れなかったです。

そんな中、地味に良かったのがこのサイトでした。

2kyu.sukimaboki.com

ある程度参考書読んだり過去問といたりして、「なんとなく問題は解けるんだけど、なんでこうするのかよくわからんなぁ」という疑問点をこのサイトは晴らしてくれました。ただ、このサイトだけで勉強するのも結構辛いものがあるので、そのあたりは、うまく参考書・過去問と組み合わせていくと良いかと思います。

 

簿記2級の特徴

各種ある資格試験の中でも簿記2級は、クセがあり、それ故の難しさがある試験だと思います。主に以下の観点。

  • 合格が70点以上(7割以上)と、それなりに高い得点が必要(一般的な資格試験は6割以上)。
  • 高い得点が必要なくせに、1問あたりの配点が高い&中間点が無いため、ちょっとしたケアレスミスが命取りになってしまう。
  • 問題の難易度が安定しておらず、得点調整もされないので、たまたま難しい回にあたってしまうと合格が一気に遠ざかる。逆に簡単な回に当たると超ラッキー。

そのため、結構一般的な資格ではありますが、個人的には決して簡単な資格だとは思いません。特に3点目については、完全にアンコントローラブルなので、運にも左右されてしまいます。

 

ざっくり計画

2020/9に証券アナリストの一次試験が終わったので、10月~11月のおよそ1ヶ月半を勉強に費やし、11月下旬の試験を受けようと思いました。

しかし、コロナの影響で中止になった6月試験に受けられなかった人たちが殺到して、受付開始日に速攻で定員満了。救済措置として、来年から開始予定だったオンライン試験が前倒しになり12月下旬に開催されるということで、このオンライン試験に向けて勉強を進めることにしました。

勉強そのものの計画はそこまで綿密に立てておらず、とりあえず10月~11月くらいにかけて過去問5回分くらいを3~4週して問題傾向を頭に入れて、12月から試験日までの残りの数週間で他の回の過去問をこなしていきました。

当初は過去問を解いても2~3割くらいしか解けない状態でしたが、12月入る頃には7割いくか行かないかくらいまで解けるようになり、試験直前の1週間は難しい回でなければほぼ確実に7割は超える状態でした。難しい回の時は7割切ることもありましたが、こればかりは運なので、無理に難しい回の問題をできるようにすることよりは、確実に取れるべき問題を落とさないようにすることを心がけました。

また、急な開催だったこともあり、オンライン試験においては、今までのペーパーテストと違ってどういう問題が出るのとかといった傾向もよくわかっていませんでした。ちなみにペーパーテストでは試験時間が120分に対して、オンライン試験では90分と、試験時間が30分も短いです。その分簡単であることを祈りつつ当日を迎えました。

 試験当日

通常は日曜日に行われる試験ですが、オンラインだとその制約も無いため、平日に仕事を早く切り上げて受けに行きました。事前に受ける時間帯を予約して当日受けに行くシステムです。テストセンターを活用しての試験は証券外務員以来です。

受付を済まし、電卓以外の荷物をロッカーに預けいれます。(筆記用具は試験会場の席に置いてあるものを使用) 準備ができたら別の部屋に通され、所定の席に座り、PCを操作して試験開始。

基本的な問題形式はペーパーテストとほぼ同じ。セオリー通り工業簿記の問4から解き始めました。問4,問5、ともに大きな迷いなく、解き進め、続いて問1の仕訳問題。若干苦戦しましたが、概ね大丈夫そうな感触でした。そして問2では苦手な連結会計。ここはもう最低限取れればいいやという心づもりで分かる範囲で解きました。最後は問3の決算整理。特に引っ掛けっぽい問題もなく、かなり手応えありでした。

これで最後と思いきや、問4が中問2つに別れていることに気が付き、残りの工業簿記を解いて終了。この2つめの中問は従来のテストと若干傾向が異なる形式でしたが、問題としては普通に解けるものでした。

一通り解き終わって70分くらいの時間だったかと思います。問1の仕訳問題で勘定科目を指定されたものから選ぶということ以外は、PCでもペーパーでもそこまで入力負荷は変わらない感じの試験でした。問題の難易度は、自分が受けた回についてはペーパーテストでいうと、合格率30%こえるくらいのレベル感でしょうか?ボリューム感はやはり90分前提ということもあり、ペーパーテストに比べるとやや設問数は少ない印象。90分あれば十分解ける範囲でした。

試験結果

冒頭記載の通り無事合格。オンライン試験なので、終了ボタン押下とともに得点が表示されます。手応え的には8割くらいいっているかと思いきや、ギリギリの72点。まぁ受かればよいのです。

一通り終えたら受付に戻って、冒頭に掲載した得点の紙をもらって終了。
正式な合格証書はネットからPDFで発行することができます。

 こうして無事、10年ほど前に落ちた簿記2級を取得することができました。簿記試験で問われるような経理処理そのものを実務ではさすがにやりませんが、自分が担当しているシステムに関して現場メンバに仕訳や経理処理含めて色々教えたりすることがある以上、取っておきたかったところでした。