一生旅行生活してえ

最近は主に資格取得関連のメモとか勉強法とかを整理

中小企業診断士二次試験の敗因分析と今後に向けて

中小企業診断士二次試験は不合格となりました。

悔しいですがこれが現実。次回こそ合格をつかむために、今回の敗因分析と次回に向けての対策を記載したいと思います。人様に公開するのは恥ずかしいですが、自戒の念を込めて…。

敗因分析

1.勉強時間の不足

まず、今回振り返って思ったのは間違いなく勉強時間が不足していたこと。

合格者の体験記なんかをみると大抵200~300時間くらい勉強しています。(もちろんそれより多い人も。)自分の場合、ある程度財務関係の知識があったり、試験慣れしているつもりだったので、勉強時間が多少少なくてもいけるかなと思っていましたが、これは完全なる過信だったと今では思います。

具体的な勉強時間は160時間ほど。自分の場合、月当たりで確保できる勉強時間は50時間ちょいなので、一次試験終了後の8月、9月、10月で160時間という感じです。単純計算で言えばもう1~2ヶ月はほしいというところです。実際、試験直前期における手応えもそんな感じでした。

イメージで言えば以下の②の状態でした。ここを脱することができず撃沈。

自分の場合ですが、勉強時間100時間くらいで①の状態、そこからもがいていく②の段階のまま試験に突入してしまい、うまく③にピークを合わせられませんでした。過去問を解いていく中でも、6割超える超えないが運に左右されている状態で、特にうまくいかなかったときは解いている最中に「あーこれダメなやつだなぁ」と実感しておりました。当然、試験当日も解いている最中に同じ感覚でした。

2.インプットとアウトプットのバランス

一次試験に比べてアウトプットが重要というのは理解しておりましたが、逆にそれに引きづられてアウトプットに偏重していました。確かに覚えることは一次試験よりは少ないです。しかし、知識の整理や、財務分析における各種事項の理解は必要で、ここが足りていませんでした。

そのため、アウトプットが安定せず、自分がよく知っている事項や過去問で出てきた事項についてはある程度の品質を出せたものの、自分がきちんと理解できてないことや、ひねられた問題への対応力が弱かったと思います。

やはり良質なアウトプットを出すには良質なインプットから。特に事例4はある程度理解しているつもりでいましたが、改めて考えるときちんと理解せずに過去問通りに当てはめていたと思います。うまくハマれば良いのですが、これでは外したときに踏ん張れませんでした。

(現状)
インプットが足りない状態
そこから生み出せる品質はインプットできているレベルまで

(理想)
アウトプットを出すにはそれに伴うインプットが必要
インプットというのは決して知識の暗記だけではなく知識の体系的な整理や理屈の理解も含む。

3.客観的視点の欠如

事例1~3については明確な答えがないため、迷走しがちです。

ふぞろいを活用してある程度答えの方向性など意識しながら取り組んでいたものの、自分の答案の完成度を客観評価できておらず、甘く見ていたと思います。その結果、独りよがりの回答となり、客観的な視点が無く、自分視点で伸ばしていくことしかできませんでした。

自分の方向性が正しければそのままの視点で伸ばしていけば良いですが、方向性が誤っていれば完全なる周り道になりますし、また自分にはない観点は取り入れられません。

次年度に向けて

というわけで、基本的には分析1~3に基づいた対策を打つことを考えています。

1.勉強時間の確保

最初の通り、月50時間ちょいが自分のペースなので、これで200~300時間の勉強時間を確保するとなると必要期間は約5ヶ月ほどです。これだけで言えば10月試験として、5月から始めれば、必要な時間には達する計算となります。

もちろん、もっと早くから着手することも可能ですし、一般論だけで言えば時間を費やせばその分だけ能力は上がることにはなるのですが、長期戦やっていれば当然勉強に疲れてしまったり、モチベーションが下がったり、一通りの過去問をやり尽くしてしまって持て余してしまったりということが起こります。その結果、ピークを本番に合わせられず敗退となるのは避けたいところ…。ある程度試験勉強においては勢いも大事です。それを鑑みると5ヶ月くらいが妥当なラインかと考えています。

ただ、何もせず5月まで間を空けてしまうのもイマイチなので、本業でもある情報処理技術者試験を久しぶりに受けようと思います。具体的には中小企業診断士とも親和性が高いITストラテジストを受けることで、中小企業診断士の知識をある程度は保っていきたいと思っています。

2.インプットの強化

まず、事例1~3で問われる知識面については今一度体系的な整理をして、自分に腹落ちさせねばなりません。ネットで拾った他の方のFPなどを参考にしましたが、それでは借り物の知識に過ぎないので、自分で1から作って頭の中の整理していくことを考えています。まぁこれをやるのは試験直前1~2ヶ月くらいですが…。

次に事例4ですが、これはきちんと簿記や財務を基本から勉強していくことになると考えています。簿記2級や証券アナリストを持っていてそのあたりは把握しているつもりでしたが、そのレベルでは事例4は太刀打ちできず。あえて資格として簿記1級までほしいとは思っていませんが、事例4をやるにあたってのエッセンスや考え方は簿記1級の参考書などから吸収する必要があると感じました。

3.第三者評価の取り入れ

これは勉強会の参加などで自分の答案を見てもらおうと思っています。ただ、模試を受けるかは未定です。模試は模試で結構クセがあったりするので…。このあたりは長期的に勉強していく上で必要だと思ったら申し込もうと思います。

もし次回も落ちたら?

撤退予定です。

確かに未練はあるのですが、1回落ちてそれを踏まえてPDCAを回しても受からないということであれば、多分このまま泥沼化する可能性があるためです。もちろんこれは難関試験ですし、それによる多年度受験自体は否定していないのですが、自分は「中小企業診断士になりたい」というわけではなく、自己研鑽の一環としてやっている活動なので、そこまで労力を費やすのは難しいと考えているためです。そしてやればやるほど、費やした時間がもったいなくなり、受験の沼から抜け出せなくなりそうなためです。つまり、サンクコストバイアスです。

その辞める勇気を出せるのは、1次試験の有効期間内である次回がラストと考えています。そうならないよう、次回でなんとか合格を勝ち取りたい…!!