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中小企業診断士二次試験 再現答案

令和5年度の中小企業診断士二次試験の再現答案を記載します。

試験においては問題用紙の空欄ページにメモを書き、それをもとに回答を書き起こしているのですが、一部メモが残っていなかったりで再現しきれてない回答もあることをご了承ください。

なお、( )内の内容は回答するに当たって当時試験中に考えた事を記載しています。

2024/02/01追記

得点開示されたので、点数も載せました。

事例1(65点)

試験問題

問1

強み:厳選材料による高付加価値な商品、相互扶助をし自主的に問題解決する風土。

弱み:新たな供給先がなく、新規顧客層が取り込めていないこと。

(与件の前半部分で色々な経緯があって紛らわしいが、最終的にいま時点における強み弱みは上記となるはず。特にこの与件では、A社の強み弱みを買収によりX社の強み弱みで補いあう趣旨と思われるので、それと照らし合わせても妥当と考える。「新たな供給先がなく」という表現は正直微妙だが、良い語句が思い浮かばなかったので断念。)

 

問2

効率の悪いメニューや出前を廃止し、客層を地元ファミリー層へ絞り込み、商品の高付加価値化をして蕎麦に集中することで差別化をした。狙いは競合店との価格競争から脱し、優位性を確保していくため。

(与件を元に差別化集中戦略に対する知識を問う問題と理解。中小企業白書にも「差別化集中戦略が~」みたいな内容があったのを記憶。それを意識して回答を記載。)

 

問3

留意点は①回転率重視で接客やサービスの質が低い点、②担当者を横断する横連携が弱く、横断的な橋渡しが必要な点、③競合先が多数存在し、価格競争にさらされている点、④業務負荷が集中し、常に人手不足な点。

(X社の弱み・脅威を中心に列挙。なるべく数を挙げることを意識。)

 

問4-1

①X社従業員に対して雇用条件を統合後も継続するよう配慮することを周知、②経営統合の目的や企業理念、A社の相互扶助の風土を共有し、意志の統一と帰属意識の向上を図る。

(X社の従業員が不安を感じてるという与件より、買収・経営統合における従業員のモチベーション課題の解決策を提示する問題と理解。人事的な施策・戦略として、X社従業員の不安感の解消と経営に向けた前向きな方針を打ち出す必要がある。)

 

問4-2

①A社の高品質な商品や接客ノウハウの連携、助け合いの風土をX社と醸成、②X社の立地や地元産の高品質な原材料の取引実績を活用して、シナジー効果を発揮、以上よりサービスや商品の高付加価値化と新規顧客獲得を図る。

(A社の買収目的、というより一般的な経営統合の目的は規模の経済や範囲の経済・多角化の追求。今回で言えばA社の強み弱みを買収によりX社の強み弱みで補いあってシナジー効果を発揮できるため、その観点を盛り込む。もう少し回答を洗練させたかったが、時間が足りず断念。)

事例2(66点)

試験問題

問1

顧客は少年野球を中心としたスポーツチーム、近隣の小中学校で、女子野球の開拓が課題である。競合は専門店や低価格を主体とする大手スポーツ用品店である。自社は品揃えや加工技術、オリジナル用品の対応力、顧客に応じた提案力が高評価で、特に野球に強みがある一方、野球以外の品揃えや低価格帯の汎用品に弱い。

(基本的には与件から列挙。ただ、単に列挙するのではなく、顧客では女子の獲得が課題、競合は大手スポーツ用品店が低価格に強いといった特徴を盛り込むことで回答に一工夫を入れてみる。自社については強みと弱みを記載して網羅性を訴求。)

 

問2

月額定額制で自由に用具を利用できる販売方法を行う。子供の成長に合わせ、適切な商品を提案し、不要となった用具は次世代の子供へと引き継ぐことで、買い替えに伴う金銭的な負担を減らし、継続的な売上へと繋げる。

(割賦販売がダメならばサブスクリプションはありと理解。ただ文字数が多いので月額定額制とする。保護者における金銭的な負担を削減はしつつ自社としての売上のメリットが無いといけない。サブスクにおける売上メリットは「継続的」に売上が立つこと。なので、締めには「継続的」を入れておく。)

 

問3

①女子向け用品の取り揃えを少年野球チームのチラシやDM、SNSに写真付きで掲載、②女子野球の体験会を開催し用具を提供、③女子を持つ保護者向けの相談会を開きニーズを把握。以上で女子獲得へと貢献する。

(基本的にはいろんな案を列挙。③については保護者もターゲットとなることを示唆する。)

 

問4

①監督向けにアプリを通じて双方コミュニケーションを行い、ニーズの把握やそれに合わせた用具の提案を行う。②用具の購入履歴の情報を元に買い替え時期に合わせておすすめ商品の案内を保護者向けに行う。③HPに申込みフォームを実装し、遠方客も含めてオリジナル用品やユニフォーム加工対応を受け付ける。

(基本的にはいろんな案を列挙。監督向け、保護者向け、それ以外向けというターゲッティングで切り分け。特に③について、現在の顧客は「近隣の小中学校」がメインであるが、HP活用によりそれ以外の新規顧客開拓ができるはず。そのため「遠方客も含めて」を入れる。)

事例3(68点)

試験問題

問1

製造部の管理職が料理人経験ある点。加工室が衛生的で旅館等と同等の設備を有する点。

※メモが雑だったので回答内容は曖昧

(正直よくわからんかった。料理人経験は良いとして、加工室についてはあえて書くなら、、、という感じで記載。)

 

問2

①人手の工程は設備を導入して自動化、②レシピのフォーマットを統一しデータとして一元管理・共有、③作業を標準化し、OJT等で教育することで多能工化。以上で生産効率と稼働率を向上して受注拡大に対応する。

(過去問や一般論ベースでは、資金体力の少ない中小企業において設備投資の提案はしないが、今回はあえて与件に人手作業の記載があるので、これが課題と把握し設備投資で解消する。③の作業標準化やOJTはとりあえず一般論として記載。)

 

問3

①生産計画を短サイクルで見直し精緻化を行い、生産統制を行うことで進捗状況を管理する、②資材の必要量の基準や在庫量の発注点を設け、入出庫記録を取り、定量的な在庫管理を行う。以上で納期遵守と在庫適正化をし、収益の改善へと繋げる。

(生産計画が月次なのでこれを短サイクルにすることと、適切な管理がされてないので生産統制を行う。在庫管理についても定量的な管理や記録が無いため、その点を指摘。結論については①の効果は納期遵守、②の効果は在庫適正化で対応するよう記載。)

 

問4

①X社との定期的な情報交換を行い、X社を通じて顧客のニーズを収集し、製品改良や開発へ反映する。②中途採用した外部人材の製品開発の知見を活用する。③既存顧客対応で培ったノウハウや製造部の料理人経験を活用する。以上で製品の企画開発を進める。

(①について、製品の企画開発においては顧客のニーズを捉える必要があるが現在のC社にそのノウハウが無いのでX社から拾う必要があることを記載。②はそのまま与件を元に強みとなる事項なので記載。③は文字稼ぎでとりあえず記載…。)

 

問5

妥当である。理由はコロナ禍が落ち着き、訪日外国人観光客の増加やX社の店舗拡大により受注量増加が見込まれる状況下のため。留意点は①X社や観光業への依存度を低下しリスク分散を図る点、②財務的な負担が生じる点、③作業の標準化やノウハウ蓄積により品質低下を防ぐ点である。

(基本路線は設備投資は妥当で考えている。問2の人手工程を設備投資で補うこととも整合する。ただ、留意点が微妙…。時間足らず。)

 

事例4(74点)

試験問題

問1-1

1.売上高営業利益率 11.59%

2.有形固定資産回転率 71.90回

3.負債比率 28.94%

(1の売上高営業利益は与件より必須。あとは適当に比較してそれっぽい指標を記載。)

 

問1-2

売上高営業利益率が悪化した。同業他社との競争激化による売上減少と輸送コスト増による販管費の増加、人件費削減の未実施、原材料費高騰による売上原価逼迫のため。

(基本的に与件から吸い上げ。販管費に関する記載が散見されるので売上営業利益率で記載。)

 

問2-1

1:63.31%

2:1,141,590千円

3:3,111,447千円

4:14.73%

(計算が超大変…。小数の扱いによりR3とR4で固定費が変わるが、問題文よりR4をベースとするのが妥当と判断。あとは怪力計算…。)

 

問2-2

1:中止すべきではない。貢献利益がXXXX万円と正のため。

(具体的な金額のメモ・記憶なし。)

2:20,000万円 (計算略)

(問題文の訂正も汲みながらひたすら頑張って計算。2は見直し後に「増加分」を答えることに気づいて終了直前に訂正。)

 

問2-3

妥当ではない。理由は製品により設備や人的作業の稼働時間や作業回数が異なり、必ずしもそれが売上に比例するとは限らず、公平な原価配賦とならないため。

(ABCの考え方を元に記載。)

 

問3-1

答えのメモ無し。何らかの答えは記入したが、具体的な数値は記憶なし。

(記憶なし。とりあえず書けるところだけ書こうという意識。)

 

問3-2

減価償却のみ計算。メモ無し。

(記憶なし。とりあえず書けるところだけ書こうという意識。)

 

問3-3

空欄

(飛ばして残り20分を問1~2の計算見直しに注力したい。)

 

問4-1

設備投資や人件費を抑えられるため、固定費を削減し、収益性や効率性を向上できる。

(事前に知識整理したOEMのメリデメ等を元に記載。)

 

問4-2

経営リスクの分散ができる事と、新たなる市場展開により売上増加が見込める事。

(設問から読み取れる一般論から記載。)