一生旅行生活してえ

旅行とか写真とか。たまには自己研鑽。一生旅行生活してえ。

【2020年】土日の気になったニュース2選 5/23-5/24

本当は5/25(月)~5/29(金)で5日分書くつもりだったが、5/23(土)から書きたいことがあったのと、自粛期間で暇だったので、番外編として5/23(土)~5/24(日)の土日分で書いていこうと思う。

2020年5月23日(土)

・10万円給付、先走ったオンライン推奨 自治体が悲鳴

www.nikkei.com

先週のニュースまとめてでも掲載したが、より詳細な記事を見つけたので、これを元にコメントを記載していきたい。 5/22(金)の記事にて申請オンライン化の目的は、手続きの簡略化と3密回避の2つあって、今回でいうと後者を目的とすべきだったのでは?という疑問を提示した。

本記事では、手続きの簡略化を目的として申請のオンライン化を推進したものの、全く功を奏せず各自治体に大きな負荷がかかっていることを訴える記事だ。そのため、オンラインでの申請を中止すらする自治体まで出始めたということである。

自治体のシステムについてはまったくもって知見がないので、想像での記載となるが、かなりざっくり以下のような手続きが必要になるのではと考えている。

1.住民から申請提出→2.職員による検収→3.金融機関への振込手続き

1がオンライン化されたところで、2の検収、そして3の振込手続きは一定のマニュアルでの作業が強いられるであろう。つまり、手続きを本当に簡略化してスムーズな振り込みを実現するには、2の検収をプログラムレベルのロジックで検知する仕組みの構築と、3の金融機関へのシステム的な接続を確立する必要がある。あまりシステムや事務的な作業に馴染みがないと、1から3までスムーズにシステマチックにやってくれると思いがちだが、現実にはそうではないはずだ(実際に内部のことは知らないのであくまで推測である。)

そもそも今回は1の申請提出のところのシステムがお粗末でありそうだ。

「口座番号の入力欄にカタカナが入ってもマイナポータルがそのまま受理してしまうため、入力ミスが少なくないとみている」 

おいおい、データ型の制御すらしてないんかいと突っ込みたくなる。スペースや0始まりの口座番号を認識させるためにchar型にしているのだろうか?確かに、通販サイトなどで住所入力で全角英数を求められてイライラする経験はあり、それくらい入力制限を緩めてくれよと思ったりするが、とはいえさすがにこの緩さは致命的であろう。住所全角文字システムでさえ、電話番号や郵便番号は半角数字の制御がしているのが通常だ。もし、スペースや0始まりのため、ということくらいであれば、それくらいはサーバーサイドの処理で補完できるのではないだろうか。

2については、単に入力不備だけならまだしも、名寄せやデータの整合性も含めての検収が必要になるので、かなり職人技が必要になると思われる。流行りのAIとかでうまいことできるんじゃないの?と思う人もいるかもしれないが、AIで機械学習させたところで類推の精度が高まるだけで、この手の厳密なチェックが強いられる分野に向いているとは思えない。これをシステム的なチェックさせるには、単にアプリレベルのプログラムだけではなく、マイナンバーと紐付ける対象の情報はどうするか、それをどうデータベースとして管理するか、というDB論理設計から手を入れる必要があるだろう。考えただけでも憂鬱になる。

3についてシステム的な実現するのであれば全銀ネットとの接続が必要になると思われる(?) 全銀ネット関連は詳しくないのでこれもまた推測となるが、いずれにせよ金融機関への振込手続きを簡略化させるにあたっては、単に自治体側のシステムだけではなく、金融機関側のシステムにも手を入れないといけないはずだ。ちなみに地銀の数だけでも60以上ある。信用金庫や信組などもあわせれば数百だ。もしくは、中央集権的な決済機関となる仕組みがあれば、自治体システムからそこにトランザクションを投げれば、バッチ反映で翌営業日に振込が行えたりするのであろうか?(証券業界で言う証券保管振替機構のようなイメージ。外国為替であればCLS銀行のようなイメージ。)

 

2020年5月24日(日)

・アルゼンチンが債務不履行 9回目、6年ぶり

news.yahoo.co.jp

またもやアルゼンチン国債のデフォルトである。 9回目ということで、どんだけ信用できない国なんだ。ただ、「支払い能力があるのに払わない「テクニカルデフォルト」と見なされている。」ということで、意図的な何かがあってのデフォルトなのだろうか。それとも単なる踏み倒しなのだろうか。

ちなみにアルゼンチン国債の利回りを調べてみたところ数十台%というとんでもない値であった。上記サイトから検索した結果を画像で貼る。右軸を見てもらうとわかるがもはや桁がおかしい。

 これを見ると1年前の2年もの国債は利回り150%ということだろうか…。デフォルト寸前となるとここまで利回りが跳ね上がることになるとは。格付けについても、S&Pによりどうやら4/8の時点でSD(選択的デフォルト)まで格下げされていた模様。

アルゼンチン債、事実上「デフォルト」に :日本経済新聞

で、こういう状況なので、当然CDSにも影響あり。日経新聞の記事によると、「アルゼンチンの直近のCDSは131%まで上昇していた。」ということで、これまた桁からして異常である。これだけの利回りであれば、CDSの保証料もそれくらいになるのか…。加えておもしろのは、原油安により産油国CDS保証料も上昇しており、そのトップがなんとオマーンであることだ!そう、つまり、アルゼンチン国債の次にデフォルトするのはオマーン国債かもしれない!!!

S&Pの2020/4/30時点の格付けを見てみるとオマーンはBB-で見通しもネガティブ。まだデフォルトには少々遠いが、アルゼンチン国債の次はオマーン国債が来てしまうものなら、日本人だけが大爆笑する未来が見えるぞ…。

さて、今回で9回目のデフォルトということで、一体アルゼンチンはどんな財務運営をしているのだろうか。「国家はなぜ衰退するのか」にて、ジンバブエドルのインフレ、というかジンバブエの政治体質全般についての分析があったのを記憶している。アルゼンチンも同じような状況なのだろう。つまりは収奪的制度の元、既得権益を守るために新しいテクノロジーや政治的仕組みが導入されず、権力が一極集中型となることで一部の権利者にとって都合の良い政策が取られる。そういった場合は目先の利益だけ確保できていればいいので、後先のことを考えずに国債発行をしてしまうのだろうし、デフォルトだって平気でしてしまうのだろう。つまりはマルクス資本論における「我が亡き後に洪水よ来たれ」ということである。

なお、「国家はなぜ衰退するのか」については以下参照。

 他方で、こんな危なっかしい債券を買う方も買うほうだが一体何を狙って買っているのかも疑問だ。高い利回り(表面利率)によるインカムゲインを狙っているのだろうか?少なくともキャピタルゲインなんて狙えないだろうから、ある程度の利金入金でキャッシュを回収したらあとはおさらばなのだろうか?(だから、デフォルトにあたっても、支払い能力があるのに払わない「テクニカルデフォルト」で落とし前がつくのだろうか?)

これについて詳細に踏み込めるほどアルゼンチンの情勢や国際経済について分かっていないので、これを機に個人的にも調べてみたいと思った記事であった。