一生旅行生活してえ

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【2020年】6月19日:中国のウイグル人に対する政策について

相変わらずアウトプットしていく。今日は世界情勢ネタ。

トランプ大統領ウイグル人権法案に署名-米中関係悪化の中

news.yahoo.co.jp

新疆ウイグル自治区というのは中国の歴史においてはかなり新しい領土で、清の時代に獲得した領土である。日本でいうと江戸時代相当だ。その新疆ウイグル自治区へ渡るための交通拠点となっていたのがシルクロードの一端を担う敦煌などのオアシス都市であった。つまり、中国の歴史において、いわゆる漢民族支配下に置いていた"中国"は敦煌のあたりの甘粛省が突き出す形だった。その南に位置する青海省はいわゆるチベットである。チベットも数千年の中国の歴史に対して、中国配下となっているのはたかだがここ数百年だ。

そのため、新疆ウイグル自治区チベットからすれば中国が侵略してきた形となるため、そりゃ独立の機運が強くなる。日本は島国という特性もあってか、歴史上、他国からの侵略は元寇しかなく、しかもそれも台風に恵まれて(?)日本が辛勝してしまったので、いわゆる"侵略"という経験を受けていない。ので、この感覚というのがどうしても日本人には欠如してしまうし実感が沸かない。自分も色々歴史を勉強してきたが、本当に心の底から侵略される恐怖を抱いているかというと、そうではないだろう。

で、ウイグル自治区の特に西側に位置するカシュガルとかトルファンといった地域は特にウイグル人と呼ばれる民族が多く、いわゆる我々がイメージする中国人(漢民族)とは顔つきも違えば、喋ってる言葉も宗教も生活習慣も文化も違う。なんならウイグル民族テュルク系民族になるため、今でいうトルコ人のルーツである。(かつて新疆ウイグル自治区東トルキスタン共和国という国名で独立していた時期もある。)

今、中国ではこういったウイグル人に対して、"教育施設"という名の下、中国語を強要させる、宗教(イスラム教)を棄教させて共産党を崇拝させる、豚肉を食べさせるというような、かなり人権を踏みにじる政策をして、中国への同化を進めている。らしい。(ここでは真偽のほどは不明ということにしておこう。)

カシュガルなんかは観光都市にもなっていて、非常に綺麗なイスラム建築がたくさんある地域なのだが、どうもきな臭い。駅から降りればウイグル人かどうかの厳密なチェックをされ、街中には監視カメラで怪しい動きをする人がいないかを監視され、公安警察のガサ入れが入ったときにも笑顔で"中国語"で話しかけないとしょっぴかれる。らしい。(実際に行ったことがあるわけではないので不明!このブログに書いていることは信用してはならない。)

このご時世にこんなことをやっていると「人権侵害だ!」とか「多様性を尊重しろ!」という声が上がりそうだが、かつて欧州各国でやってきた植民地政策なんてまさにこれをやってきたわけで、アフリカの大抵の国は英語かフランス語が共用語で、キリスト教イスラム教を信仰しているし、南米はスペイン語ポルトガル語が共用語で、キリスト教の国々となっている。現地の原住民を追いやったり迫害して同化政策を取った結果、今の国が作られているのは間違いない。中国から言わせてみればそれに比べれば全然マシだろうと言い張りそうでもある。なんならかつてイギリスはアヘン戦争をしかけて香港をぶん取ったくらいだ。

そしてこれに対して日本はどういうスタンスをとるのか非常に微妙である。「人権侵害!」「文化の多様性!」というのを掲げてアメリカに同調して中国を批判するのは簡単だが、中国からしてみれば統一していくことが目的なので、こういった批判は完全に平行線となり、国家的な対立を導かね無い。この状況で日本が中国を批判するサイドに立ってしまうと政治的・経済的にかなり大きな不利益を被る可能性が高い。じゃあ中国側に立てばいいのかというと、それはそれで今度は米国との経済関係がもろくなるし、なんといっても軍事面において米国の力を借りるというが難しくなっていくだろう。

日本の現在の貿易相手国のNo.1とNo.2はそれぞれ米中であり、この2国が対立する間柄にいる以上、むちゃくちゃでかいジレンマを抱えることになる。いくら日本が1億人以上の人口を抱えてそれなりに内需もあるとは言え、将来を見越した時に超高齢化社会待ったなしの状況にて日本独力で生きていくのは正直厳しい。スイスのような中立国に憧れを抱いてしまいがちだが、中立国の立場を取ると自分の身は自分で守るしか無く、国民の皆兵制は必須でいざとなったら国民全員軍人になって国家を守らないといけない。何かを取れば何かを失うことは間違いないこの世の中で、どう外交戦略をしていくか、日本は岐路に立たされている。