一生旅行生活してえ

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35歳会社員 韓国旅行2日目~Hello, 北朝鮮~

韓国旅行2日目です。この日はDMZツアーに参加し北朝鮮に近づきます。ちなみに板門店ツアー(会議室内で合法的に北朝鮮に入れるツアー)は現在どこの旅行会社もやっておりません。北朝鮮がミサイル開発をやめない限りは無理でしょうな…。

1日目はこちらから。

s-tkmt.hatenablog.com

労働問題を抱える世宗ホテル

昨日は警報が出るレベルの大雨でしたが、この日はなんとか雨は持ちこたえてくれました。

しかし、見ての通りの空模様。かなりどよーんとしています。ちなみに今回参加するDMZツアーでは展望台に登ってそこから天気が良ければ北朝鮮が見えるのですが…ちょっとこの天気だと怪しい予感がします。

ツアーは朝6時半に明洞駅10番出口に集合です。

集合場所の10番出口には世宗ホテルという立派なホテルがあるのですが、そこにはこんな物騒な看板が…。ハングルが全く読めなくても、なんとなくネガティブなこと書いてあるんだろうなぁというのが伝わります。Google翻訳をかけてみたところ、労働者を守れ!的なことが色々書かれているようです。ググってみたところ、かつてから色々労働問題を抱えているホテルのようで、労働組合バチバチやりあっているようです。(なお、ホテル自体はとても良いホテルらしい。)

さて、本題のツアーのバスがやってきて名前を確認の上乗車。今回日本語ガイドのツアーだったのですが、英語ガイドツアーと一緒のバスに乗って移動です。このツアーは日本語需要も高いせいか、英語ツアーとも価格が変わらずというありがたい仕様となっています。

臨津閣(イムジンカク)

まず最初に臨津閣(イムジンカク)に行きます。ここに大きな駐車場があり、当日の他のツアーの参加人数などに応じて後工程の入場時間などが変わるということ。今回は8時くらいに到着したのですが、9時50分からDMZへの移動開始ということでした。

1時間以上時間が空くのですが、その間にまずこの臨津閣周辺での要所の説明を受けました。

自由の橋。元々北朝鮮と韓国の捕虜交換をするために使われていたということですが、その後改修されて鉄道用の線路の橋として使われるようになりました。(詳細な経緯はウィキペディア参照)つまり、この線路をたどればそのまま北朝鮮へいくことができます。

自由の橋 - Wikipedia

一時期(2000年頃)は工業目的で本当に使っていたようですが、現在では南北問題により全く使われていません。

そしてここはなんと北朝鮮紙幣が買える店!黄色字の「COFFEE」が目に留まりますが、見てほしいのはその上の青い方です。ホンモノかどうかは知りませんが、これは貴重なお土産になりそうということで当然購入です。

この紙幣は脱北者や中国と北朝鮮の国境付近の中国人によって流されているようですが、詳細のところは不明。まぁ深入りはやめておきましょう。ちなみに北朝鮮旅行をする際は帰国時に北朝鮮紙幣は没収されて持ち出すことはできませんので、正規ルートでは絶対に手に入れられません。

いろんな種類の紙幣が売られていたのですが、購入したのは金日成肖像画が載っている5,000NKW札!販売価格が22,000ウォンなので日本円換算だと2,500円くらいになるかと思います。紙切れ1枚で2,500円と考えると高い買い物ですが、話のネタには最高でしょう!この際これがニセモノ紙幣でもかまいません。(どっちみち本当のお金として使うことは一生ないので…)

更にはこんな見事な銅像が!こんなところでお目にかかれるとは!!歴史の勉強になりますね~~~~ちなみにガイドはここを完全にスルーしていました

と、こんな感じでその他いろいろ付近を案内してもらったところで一旦解散。この時点で8時半くらいでしたので、9時50分の出発までまだ1時間以上あります。

今回のツアーは昼食無しにしたのですが、6時半集合でありながら一通り終わってソウルに戻るのは14時半ごろという、結構ガッツリな内容となっています。そのため、今のうちに腹ごしらえをすることとしました。

餅とソーセージの串。かかっているのは韓国感あふれる甘辛いソースでしたが、なかなかうまかったです。

そしておでん。韓国語でもおでんです。具は魚の練り物だけですが、日本のおでんとほぼ同じような出汁の味で安心感抜群です。

腹ごしらえをした後はケーブルカーに乗りました。ツアー客ということで2割引きでチケットを購入させてくれました。

まぁ天気は悪いので景色はこんな感じですが…。こればかりは仕方ないですね。

ちなみにこのケーブルカーを渡った先は地雷の警告看板があります。安易に柵を越えるべきではないですね…。

余談:DMZについて

ちなみにDMZとはなんぞやみたいな話は、真面目に書こうとするとそれだけで1つの記事になるのでここでざっくりで記載します。(ちなみにコンピューターネットワークやセキュリティの勉強をしたことがある人は聞いたことがある単語でしょう…。)

朝鮮戦争をしていく中で北朝鮮と韓国を分ける軍事境界線(※朝鮮戦争は終わってないので、決して国境ではない)が定められたのですが、その境界線自体は必ずしも海や川などの自然環境で区切られているわけではなく陸続きなので、うっかり相手国に入ってしまうこともできてしまうわけです。で、そんな陸続きの境界線上でにらみ合っていると、何かあった時には争いの火種にしかならないので、軍事境界線から北と南でそれぞれ2kmの範囲を非武装地帯(DeMilitarized Zone)とすることで、安易に軍事境界線に近寄れないようにしているということです。

で、これをやっても、「陸続きなのだから、DMZに入っちゃえばそのまま軍事境界線も越えられるのでは?」という人が出てきてしまうので、地雷を撒くことで安易にDMZ自体に入れなくするようにしています。

今回のDMZツアーというのはこのDMZエリア(のうち整備されている地域)に入っていくというものとなります。こういう性質でもあるので個人旅行では入れず、現地ツアー参加が必須です。

ちなみに今はやってない板門店ツアーというのは、板門店というエリアに北朝鮮と韓国が会議をしたり交渉をする接地点があり、そこに行くことができます。つまり、軍事境界線上に行くことができます。(ツアー参加時には有事があっても受け入れる旨の誓約書にサインをさせられます。)いつか絶対行ってみたいので、早く金正恩はミサイル開発を辞めてほしいものです。

第3トンネル

さて、そうして時間を潰していたら出発時間となったので、バスに戻って最初の目的地である第3トンネルへと向かいます。南北橋を渡るとDMZに突入するので、事前に軍人(徴兵制度で招集された若者韓国人)にてパスポートをチェックされます。また、ここからは車窓からの撮影は禁止で決められたところだけでしか撮影はできません。ガチな軍事エリアとなっていきます。

このトンネルは北朝鮮が韓国へ攻め込むために掘ったトンネルのうちの1つです。こういったトンネルが10だが20だかあると言われているのですが、少なくともいま見つかっているのは4つで、そのうちこの第3トンネルは最もソウルに近いところに位置しているものとなります。

普通に陸路でDMZを通ろうとすると地雷があるので、トンネルを経由すればいいじゃん!ってことですね。

で、こういったトンネルを近代技術を用いて大掛かりな機械を使って掘り進めてしまうと即バレてしまうので、粛々とダイナマイトで爆破→手作業で破片を運び出す、という前近代的な方針で必死に掘り進めたということです。とても勤労です。

第三トンネル入り口前の広場にはこんなモニュメントが。反対側から見るとちょうど韓国と北朝鮮の凸凹が合致するようになっています。南北統一を願っている象徴となっているわけですが、金一族が北朝鮮を支配しているうちは無理でしょうなぁ…。
トンネル入る前に7分程度の動画を見て、その後に簡単な解説を聞いて第三トンネルに入っていきます。

元々の第三トンネル自体は当然こんなきれいな入口になっているわけではなく、観光用に、入り口と第三トンネルの本流へと繋がる地下道までが整備されております。ここからは撮影禁止エリアとなるので写真はないのですが、とにかくこの本流へと繋がる地下道が長くて坂がキツイ!!で、行きは下りなのでまだマシですが、問題は帰りです。動く歩道を作ってくれとまではいいませんが、せめて階段にしなかったのかとツッコミたいところです…。(膝が死にました。)

トンネル自体は言ってみればただのトンネルなので特に何かすごいものがあるとかそういうわけではないですが…。天井まで170cmくらいしかないので、常に中腰で進むしか無く、そういった意味では坂道を下った後も地味に歩くのが辛かったです。ヘルメットを着用して進むのですが、しょっちゅう頭を天井にぶつけていました。

息を切らして心臓をバクバクさせながら第三トンネルから出たところ、なんとあんなに酷かった天気が晴れてきました!

ちなみに第三トンネルの場所は軍事境界線から2km以内に位置しているため、定義でいえばDMZエリアに属しますが、このように観光客に開放するために地雷を撤去してこの箇所だけは局所的にDMZではない状態となっています。

都羅展望台

トンネルのあとはいよいよメインコンテンツとなる都羅(トラ)展望台です。晴れていればここからリアル北朝鮮が見れます。さてこの日の天気ではどうかな…

なんとか北朝鮮が見れました!!!!とりあえずここに見えている街っぽいのは全部北朝鮮の国内だと思って問題ありません。

天気は決して良いとは言えませんが、肉眼でも十分見えました。この展望台に無料の望遠鏡があるため、それを使うと結構なところまで見れるようになります。

ちなみに持ってきたカメラはSONYのRX100m7なのですが、これで換算200mmまでズームしてさらに切り取るとこんな感じ…開城(ケソン)工業地区がきちんと見えます。この工業地域はかつて韓国が資本と技術を提供して北朝鮮と共同開発をしていたのですが、ミサイル開発しまくっている現状に見かねて今では韓国は一切関わっていません。開城という都市はかつて高麗において首都だったこともあり、非常に歴史ある由緒正しい街のようです。

優良農業のDMZ

無事北朝鮮が見れたので、ツアーとして回るところは基本的に終了です。最後にDMZ内にある村のお土産屋にトイレ休憩兼ねて立ち寄ってソウルに戻ります。この村は本来であれば住めるエリアではないのですが、戦争前からこの地域に住んでいた等の理由により特別に一部の住民が生活をしているエリアとなります。なんとここの住民は税金が免除!そりゃ戦争起きたら超危険エリアになってしまうし、また、村(DMZ)から外に出られる時間帯が決まっている等、どうしても制限が多い地域なので妥当といえば妥当です。

ちなみに北朝鮮側にもDMZ内に村があるのですが、そこには人は住んでおらず、北朝鮮をアピールするためだけの宣伝村となっています。(※北朝鮮的には平和村と呼んでいるようです。ちなみに夜になると一斉に村の電気がついて、一斉に消えるそうです。住民の生活リズムが完全に一致しているのでしょうねぇ~。)

ところで、DMZはその特性上人間の手つかずのエリアとなり、首都ソウルからもある程度は離れているということで、とても自然豊かで、そこで育てられる作物はとても良いとかなんとか。

というわけでお土産屋に行くとこんな感じでDMZ印の作物が売られています。さすがにこれは持って帰れないけど。

米もあれば豆もあります。

この豆を使ったアイスを買いました。外がかなり暑かったのでちょうどよかったです。ヴィーガンアイスということで多分牛乳とか使ってないやつなのでしょう。そのせいか、なめらかさが正直少なかったですが、味は普通に美味しかったです。

ここでついでにDMZチョコレートをお土産に買って無事終了。そのままバスに乗ってソウルへと戻りました。

うますぎるマクドナルド

14時半頃に明洞駅にて下車し、そのままマクドナルドへと向かいました。

まだお昼ごはんを食べれてないので昼食です。

本当の目的はNewJeansコラボです。いや~最高じゃあ~~~!日本でもコラボしてくれぇぇええええ

モニターに映し出されるNewJeansメンバー。至福のひととき。

テイクアウトするとこんな感じの特別仕様の袋で渡されます。NewJeansのうさぎと8bit感あるイラスト、素晴らしいですね。

ところで、このNewJeansコラボでは期間限定(?)のハンバーガーがあり、それを頼んだのですが、これが超うまかったです。写真を撮り忘れてしまったので以下公式サイトより引用。McCrispy Hot & Cheeseというやつです。

引用元:McDonald's

正直、今回の旅で一番うまかったのはこれかもしれません。もちろん他の韓国料理も美味しかったのですが、良くも悪くも期待通りというか、そりゃ普通に美味しいよねという感じだったのに対して、このハンバーガーは予想を裏切られたという意味で衝撃的でした。それこそ初めてNewJeansの曲聴いたときくらい衝撃的でした。やや甘めでふかふかしているパン、衣が分厚くてサクサクしているチキン、絶妙に辛すぎないソース…日本でも出してほしいものです。

あとは適当に明洞探索です。こういった怪しい宗教のやつは世界中どこにでもあるんですね~。よく見たら下の方に日本語書いてる。

堂々たる偽物屋。店員も「ニセモノあるよ~」と呼び込んでいました。

聖水(ソンス)

さて、まだ時間を持て余していたので、地下鉄に乗って聖水(ソンス)へ行くことにしました。ここは最近流行りのシャレオツスポット的なところらしいです。

特にこのonionというカフェが駅近くで有名らしいです。レンガ造りで少しノスタルジーを感じる外観とシャレオツな内装…

ただ、聖水の本当の目的はこっちです!これまたNewJeansです。さきほどのoninからすぐ近くにありました。

Google Mapsストリートビューは撮影日が古いので、このNewJeansの絵は見れません。実際に行くしか無いです!

聖水の目的は以上なのですが、これだけで終わりだと寂しいので、少し歩いて別のシャレオツスポットへと行きます。

大林倉庫ギャラリーという倉庫を改造したシャレオツカフェです。

昼から飲むビールはうまいいい!!!この日は暑かったので最高でした。

カンジャンケジャン

聖水を巡ったあとは明洞に戻って晩ごはんです。

カタカナで書かれていて読みやすいオダリチブ。

韓国名物カンジャンケジャン!!最高ですね~~~。サービスでオレンジジュースを出してくれたりして、とても良いお店でした。カンジャンケジャン以外の料理もうまい!

お店に入ったのは17時半くらいで、席はほぼ埋まっていたものの辛うじて2席空いており、そのままスッと入ることができました。のですが、食べ終わってお店を出る頃には長蛇の列となっており、人気店ぶりが伺えました。早めに行っておいてよかったです。

明洞駅からすぐ近くなので行きやすいです。

明洞実弾射撃場

食後のあとの運動(?)として射撃場へ。ここで実弾が撃てます。入り口が分かりづらかったのですが、表にいたおじさんが案内をしてくれました。怪しいキャッチじゃなくてよかった。

日本語にもきちんと対応していて、基本的な説明を動画で見た後に、料金説明をされて好きなコースを選びます。一番お手軽なのが10発で40,000Wです。その他いろんな銃を試せるコースなど色々バリエーションはあるのですが、Google口コミを見る限り「10発撃てば十分」ということでお手軽コースとしました。40,000W(約4,000円)を高いと見るか安いと見るか。

銃については全然詳しくないので、適当にリボルバー式のやつを使うことにしました。なんていう型番だったかは忘れました。全部で30種類くらいある中から選びます。

銃は反動がすごい!みたいな話を聞いたことがあるのでビビっていましたが、実際に撃った感想としては思ったよりは少なかった感じです。とはいえ、ドラマとかで見るような片手で撃つのは照準が定まらず、現実的には結構厳しいなぁという感じです。これでさらに動いている標的を撃つとなるとかなり難しいですね。

10発撃って確かにそれだけでも十分楽しかったのですが、また来る機会があれば3種類くらいの銃を試せるコースでやってみたいなと思いました。12,000円くらいかかりますが…。

実弾を撃った後はだいぶ暗くなってきました。ライトアップされ、明洞の夜が賑わってきます。

屋台もたくさん出ていました。季節が季節なのであんまり屋台の飯を食おうと思わないのと、明洞の屋台は高いらしいので、見て写真撮るだけで済ませました。

シメはちょっとシャレオツな喫茶店です。

明洞というより乙支路(ウルチロ)に近いエリアですが、この乙支路エリアも雰囲気がいいですね。明洞ほど人は多くないけど、いろんなお店があって、安心感があります。再訪の機会があれば改めてゆっくりこのあたりも回ってみたいです。

2日目はこれにて終了。翌日は韓国旅行最終日です。

最終日は以下から。

35歳会社員 韓国旅行3日目~最後の最後で歴史の勉強~ - 一生旅行生活してえ